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1026 sun.



洗濯を3回して、食料をスーパーに買出しにいって、美容院で髪をさっぱり切った。
今日は高円寺の無力無善寺で日本ロックフェスなんだけど、どうしようかなぁ。出演は工藤冬里(マヘル・シャラル・ハシュ・バズ)、エーツーハズレッシヴNow She's Blackミキリデル
なんだか疲れてしまって、出かけるのが億劫になってきた。ライブに行く前はだいたいいつも同じで、必ずいこうかどうしようか迷う。面倒くさいなぁと思ってしまう。
6:30分まで待ってるから、誰か「行った方がいい」「行かないでもよろし」「どっちでもいい」とか携帯にメールくれないかなぁ。その通りにするから。(こんな主体性がなくていいんだろうか)。



行った方がいいとメールがありましたので、いってきまつ。ホントにメールが来るとは思わなかったです。ありがとうございます!!!



やっぱりいけなかったです。わざわざメール頂いたのに…… (´・ω・`)ショボーン

二十歳くらいまでは、明日デートだと思うと、浮き浮きした。でも遠出の約束をして朝早く目を覚ますと、デートなんていいからもう少し眠りたいと思うわけ。そのうち明日デート、早起きと思うと、前の晩から憂鬱になって……

伊井直行『お母さんの恋人』[ab]より、よくわかるその気持ち。
来月の11/2は、3:30から工芸大で渋さ、7:00から高円寺無力無善寺で日本ロックフェス、続いて東京ファンタの「毛皮族 vs. ラス・メイヤー」オールナイトという強行予定なんだけれど、どうなることやら。まぁ、でもね、ドミノみたく立て倒しでもいから、予定だけはガンガン立てますよ。次の日は文学フリマで、これはさすがに行けないと思う。それとも東京ファンタを止めようかどうか迷い中。それ以前に、下手したら出かけずに一日中寝てるかもしれないですが。そんな予感もするわぁ。
伊井直行はずっと地味目だけど、そろそろブレイクしないかな。「どこがいいの」と聞かれるとはっきり答えるのが難しい作家なのだけれど、『お母さんの恋人』は、いま2回を読んでるところ。2度読みするなんてなかなかないこと。



いま2ちゃんねるの文学のところをみたら、佐川光晴がいちばん上で驚いた。『群像』のやつが評判いいみたい。
それと、この荒川洋治って、詩人の荒川洋治なのかなぁ。歌詞からして、それっぽいといえばそれっぽいですけれど。



最近買ったCDは、菅野よう子『Song to fly』[a]Amephone『Retrospective』[a]ミレニウム『BEGIN』[a]友川かずき『無残の美』[a]。12月10日発売の坂本真綾のニューアルバムは当然菅野よう子プロデュースなので楽しみ。Amephoneの新作も2年もかけて完成ということなので、こちらも楽しみ。THE MILLENNIUMはソフトロックといえばこれ、ということで大抵挙げられる有名なやつだけど、今回初めて聴いた。ソフトロックは深入りすると切りがなさそうだから、自分はもうこれとかポール・ウィリアムス[a]とかロジャー・ニコルズ[a]あたりで大満足なので、深入りはやめときます。友川かずきには痺れる!! 生きても生きてもワルツ 死んでも死んでもワルツ そばにいるからって 何ひとつ許されている訳ではないのだ 顔をまっすぐにピュンと上げて サディスティックに笑ってやる ダダダダダダダーダーダッ オェッ(嘔吐音)!! ダダダダダダダーダーダッ オェッ(嘔吐音)!! ダダダダダダダーダーダッ オェッ(嘔吐音)!! 


『ユリイカ』11月号は特集=マンガはここにある        

ブリヂストン美術館 土曜講座「マンガを語る」    椹木野衣瓜生吉則藤本由香里小野耕世によるマンガ講座。

「くどき屋ジョー」         

本と本棚のサイト「SELF LIFE PROJECT」     

ビル内において脱糞した者がおります        





1025 sat.



法政大学学生会館大ホールにてmajikick祭の日。同居氏と電車ででかける。
車中は別役実の童話集『星の街のものがたり』[a]を読む。というのも、id:sayukさんのはてなダイアリー(刺激的な論考、いつも拝読しております。)で、「はてなの女子はid:saltwatertaffy 先輩に倣ってマイ純愛クラシックを挙げるといいと思います!10個くらい!」というのを目にして、そういえば別役実の童話に純愛っぽいのがあったな、と思い出したから。
駅に降り立つ少女。少し涙ぐんでいる。車掌が少女にどうしたのかと尋ねると、少女は、自分の結婚相手がこの街にいるのだと云う。でもそれは逢ったこともない名も知らない相手。五年前にただ地図をみただけで、この街に自分の結婚相手がいると「わかった」のだと云う。
こう書くと、いっけんアブナイ少女のお話みたいですが、さすがの手腕で別役流メルヘンに仕立て上げています。ハッピィエンドの女王、大島弓子(©橋本治[a])を髣髴とさせるお話です。タイトルは「地図の街の花嫁」。
三一書房の別役実童話集がことごとく絶版なのはもったいない。どれもこれもおもしろい話ばかりなのに!!



山崎まどか嬢の「純愛クラシック100選」をはじめとして、なかなか読み応えのある記事が多い『FRaU』ですが、なにより衝撃だったのはヒロスエのグラビア。シャツがはだけて半チチ見えてますよ!! いいんですか? いいんですか? びっくり、驚愕、吐胸をつかれました。
掲示板にも書いたけれど、布団のなかで「ヒロスエ」とつぶやいただけで切なくなって涙ぐんでいるような(←キモイ!!)自分には、刺激が強すぎます。「彼には"愛してる"ってちゃんと言葉で伝えたりもします」というと云う池脇千鶴にしろ、みんなオトナになったなぁ。自分だけがまだ年だけとったコドモみたいだ。



法政の学生会館大ホールといえば、日本のアングラ系音楽のライブ場所として有名。自分もその存在は知っていたけど、実際に訪れるのは今日がはじめて。はじめての場所は絶対迷う方向音痴なんだけど、法政は同居氏の母校であるので、同居氏の導きにより迷わずすぐ到着。ライブへ行く前に、大学近くにあるという、同居氏オススメのおいしい餡蜜屋、大学時代の想い出といったらこの餡蜜だけ、大学ほとんどいかなかったから!! と豪語する餡蜜屋に寄るはずだったけど、混んでいてそうとう並ばないとムリのようだったので、店で食すのはあきらめお持ち帰りに。
構内に入るときれいなタワーが目につく。そうか、これが法政の貧乏くささを守る会が建設阻止しようとしていた成金タワーか、建っちゃったんだなぁ。全貧連の人は何かの集会で消火器撒き散らして逮捕されてしまって以来、あまり派手な活動はしていないみたいだけど、今年のはじめ頃に出た『貧乏人新聞 街頭版』は相変わらずおもしろかったし、ガツンガツン頑張って欲しい。
さて、大ホールへの壁には「灰野敬二」とか「裸のラリーズ」とか落書きがあって、いかにもそれらしい雰囲気。
中へ。



majikick recordsオールスターによる、マジキック祭。出演順にBun&UenoテニスコーツNSDyumboユダヤジャズ久下惠生ユニットkkko、プカプカブライアンズ。司会に工藤冬里
印象に残ったのは、まず、テニスコーツ。オルガンの音でちょっと賛美歌風。心地よい擬似ノスタルジー。前のBun&Uenoが轟音だったので、耳休めにもなった。
yumbo。今日はyumbo目当てだったのだけれど、期待に違わずすごい良かった。脱臼した音世界。ホールの雰囲気もあいまって、まるでどこか異世界に紛れ込んだようだ。ピアノの人が「これは北海道に未来が分かる人がいて、その人をうたった曲です」というような曲紹介を。これってよく考えたらとんでもないことを云ってるわけだけれども、オカルトとかニューエイジ懐疑派の自分がぜんぜんひっかからなかった。ああ、そうなんだ、と普通に受けいれてしまった。もう今日はyumboだけでいいから、いつまでも聴きつづけていたいと思った。
ラストのプカプカブライアンズは、今日の出演者も混ざったセッション(だったと思う多分。夜勤明けの眠さがちょうど襲ってきてよく覚えてない)。どこかで山下洋輔が「演奏は終わらせ方がイチバン難しい」と云っていたけど、本当にそうなんだなぁ。プカプカセッションもなかなか終わらせられずに苦労していた。思い出したが、ピットインで山下洋輔大友良英中村達也片山広明が、段取りを何も決めず、完全にフリーで演ったのを今年みた。みんなジャズのイディオムを持ってる達人だからだろう、ちゃんとパシっと終わっていた。今日のプカプカのなかなか終わらせられない状態は、もうほとんど夢うつつで聴いていたので、「あれまだやってる? 過去に戻ったかしら?」と、タイムスリップしたみたいな不思議な感触を味わえて愉しかった。
そして今日の主役というか、イチバン独特だったのは工藤冬里の司会。声に不思議なエフェクトをかけていて、司会なのに何を云ってるのかほとんど分からないんだもん!! さすがです。




帰宅すると、チクマ秀版社より封筒が届いていた。「やべ、『坂口尚短編集』限定ボックスの料金を払い忘れていた?」と開けてみると、最後の「坂口尚特別冊子」の御案内だった。
収録作品は「キャットワンG」「6、7エイッと!」「わたぐも」「坂口尚エッセイ及び詩 様々な下書き等」とのこと。約150頁で1400円。申し込みしたいが、支払い方法が定額小為替のみというのが面倒くさい。口座振込みなら、新生銀行から振込みしちゃえば手数料も0円だし楽なんだけど。



小心者の杖日記によると、23日大工哲弘のライブに、大道珠貴嬢もきていた模様。気付かなかった。最近どんどん視力が悪くなってきているきている気がする。眼鏡をかけても視界がボヤっとしている。


無職.com     

最近はキテレツ大百科を読みながら……    この人、たぶん無職です。

鼻ほじりと鼻くそで脳活性化    無職っぽい。

「うほっ!!いい男たち発売記念」ヤマジュンシャツ(XLL) 販売ページ     





1023 thu.



うつらうつらにヴェイユの『労働と人生についての省察[ab]を。「自分がどんなものにも権利を持たないこと、苦しみとはずかしめからまぬがれている一瞬一瞬はいわば、恩寵のようなもの、多くの幸運から生じた一つの結果のようなものとして受けとるべき」。などなど。
夕方になったので、そろそろ初台DOORS大工哲弘ライブへ出かける支度。コンコルドでは早すぎる、ということで、国民の乗り物リトルカブで出かけようかと思ったら、突然の夕立。カミナリ、ドーーン。キャー。電車賃がもったいないが、しょうがないので電車で出かけることにする。



京王新線の初台駅を降りて徒歩1分のはずなのに、もう5分ぐらい歩いてるよなぁ、道を間違えたかな、ともう一度きた道を戻ったらDOORS発見。地味な入り口なので、気付かずに通り過ぎていた。
はじめてのライブハウスはもちろん、よくいくところでも、入り口への階段を下るときはいつもドキドキする。ライブハウスが地下に多いのは、このドキドキを演出するためではないかと思う。
お客さんの年齢層高し。若い人はポツポツいる感じ。『蓬莱行』[a]という傑作アルバム発売してから初めての東京ライブなので、すごい混んでるのかなと心配だったけど、多くも少なくもなく、ちょうどいい感じの人。ゆったりと楽しんだ。
蓬莱ユニットは、コーラスに大工苗子(大工哲弘の奥さん。ドレッド・ヘアー!!)、玉城杉子森美千代(大工三線教室の生徒さん)、ギターに渡辺勝ロケット・マツがキーボードやアコーディオン、関島岳郎がチューバーやリコーダー、中尾勘二がドラムにサックスにその他いろいろ、イマイアキノブはギター、ベースが大庭珍太、パーカッションが松村孝之
曲はアルバムと同じく、「ハートランド」でスタート。二曲目はたしか「ヒヤミカチ」だったと思うけど、そのあたりでもう泣きそうになった。大工哲弘のちょっととぼけていながら力強い歌声はもちろんのこと、渡辺勝のいかにも年季の入った音楽家らしい風体、その隣では年若いイマイアキノブがこちらもいかにも若い音楽家らしい顔付きでギターをひいていて、その後ろでは中尾勘二が足でドラムを叩きながら同時にクラリネットを吹いたりして忙しそう、とかそういった目に入ってくる映像と一緒に素晴らしい音を浴びていると、何かこみ上げてくるものがある。CDを聴いているだけではなかなか味わえないこの瞬間を、存在論的瞬間と勝手に名付けよう。
ところで、大工哲弘を『ウチナー・ジンタ』[a]のカバーのイイ顔の老人(画像左)だと誤解している人、いるんじゃないだろうか。

右の人が正しい大工哲弘である。ダジャレ好きであった。「三線で自分ひとりだけならチューニングなんてしないけど、今日みたいに大きな楽団でやるときは、キーを合わせなくちゃならないんです。これがほんとのキー(気)をつかう」とか、「そろそろ照明も暗くなってクライマックスになってまいりました」とか。数々の大工ダジャレに会場が沸いていた。さらに、平井堅が「大きな古時計」で紅白に出たなら、自分は「椰子の実」で紅白を目指すと無茶な宣言を!!
「一坪たりとも渡すまい」という、いたって真面目な内容の歌で思わず笑ってしまったのは、これはかなり個人的な要因なのだが、この歌に合わせて鼻の穴を広げたり閉じたりするという同居氏が最近やっていた芸(?)を思い出したから。ブログみたいな「記事」でなくあくまで「日記」として書いているので、こういう個人的なことこそを記しておこう。
コーラスの森美千代嬢は、アルバムのライナーに載っていた小さな白黒写真を見て、「かわいいな」と思っていたけど、やっぱり実物もかわいかった。タイプです。
あっという間に、ほんとあっという間に2時間が過ぎて、「安里屋ユンタ」で締め。歌い出しのタイミングを間違えて、横でコーラスしている奥さんに袖を引っ張られる大工氏という、ほほえましい光景も。
アンコールは、山之口漠の詩に高田渡が曲をつけた名曲、「生活の柄」[a]。今年は山之口漠の生誕百周年だそうである。(そういえば瀧口修造も生誕百周年で何かイベントがあるはず。ほかに1903年生まれの人は、森茉莉片岡千恵蔵金子みすゞ林房雄マルグリット・ユルスナールレイモン・ラディゲ小林多喜二コンラート・ローレンツジョン・フォン・ノイマン、ゲーム『サクラ大戦』の大神一郎桐島カンナらがいる)。「生活の柄」はカンタンなので、自分も三線で弾ける。久々に埃のかむった三線を弾いてあげたくなった。
むかし三線を買った当初は頑張って練習したけれど、さいきんはほとんどど触っていない。何事も中途半端なのである。大工哲弘も渡辺勝も、今日の出演者はみんな、音楽を肝を据えてやっている。例えば小説家や音楽家にでもなれば野垂れ死ぬこともできようが、自分はまだ何者にもなっていない。まだまだやるべきことを何も成していないので、これではいかん、まだまだ死ねないと思った。
あと、近くにいた男の人は奥さん(顔立ちからしてウチナンチュ)に無理やり連れてこられたらしく、開演前は「3800円も払って立ち見か。食事は出ないのか」とブーブー云っていたけど、いざ演奏が始ると、盛んに手拍子をうっていたのが印象的だった。




有名なものみたいだけど、宮崎吐夢「バスト占いのうた」を、痩せゆく男で今日はじめて知った。絶妙。DVD有り「ペリーのお願い」も好きだ。
数日前、テレ朝の深夜番組で、関根勤が「国を開けなさぁーい」とペリーの物真似を披露していて、夜にも関わらず同居氏とふたりでバカ笑いしてしまった。ご近所迷惑だったかも。


都築響一展「ラブホの夢は夜ひらく」    大阪では行けない。南青山秘宝館も行きそびれた。1500万で落札されたんだろうか。

秋の宿題工作展-    山田五郎先生とGOMA先生。生徒は安斎肇しりあがり寿朝倉世界一なんきん白根ゆたんぽうちだみつよ大森木綿子などなど。

『隠蔽された障害 マンガ家・山田花子と非言語性LD』が遺族の訴えで絶版     知らなかった。ちょっと立ち読みしただけで買わなかったけど、買っておくべきだったな。古書検索で主要なところは検索したけどヒットせず。

John Zorn`s Cobra 東京作戦 椹木野衣「殺す・な」部隊チケット予約開始    予約しますた。

『Improvised Music from Japan』増刊号発売     主要執筆者がメンバーの新サイトweb-cri.comもオープン。ExMusica.comの終了でもう読めないと思っていた野々村禎彦のライブ評がまた読める。うれしい。

O.P.KINGライブレポート    新宿LIQUIDは行けなかったが、川崎CITTA'のライブには行った。「夢のリーゼント」が聴けるとは思わなかった。感激。

STRADAが5年ぶりのオリジナルアルバム2枚同時発売    

新宿中央公園ホームレスのリーダー     顔出しOKなんて、新宿はずいぶんオープンだ。寿町とか寄せ場ではたいていNG。『Overground』にもあったけど、フリーコンサートでもカメラ問題は大きい。

注目を集める、読書専用デバイス    見開きなのがイイネ。

「俺らの命のためにお前らのカネを出してこっちに道路をよこせ」     

ギネス申請の朝河蘭引退    

三浦俊彦「可能世界とシミュレーション・ゲーム――オメガ点理論の人間原理的解釈――」    





1022 wed.



朝から雨。
高校生のころは雨の日が好きだった。なぜなら傘で自分が隠れるから。人の目から遮断されるから。他人の視線、まなざしにおびえていたのだ。今ではそんなことはなくて、むしろ逆にジロジロと他人を見つめたりもできる。少しはマトモになった。
マトモ、あるいは普通ということに憧れる。税金を払って、年金を払って、生命保険に入って、正社員になって、労働に生きがいを見出したい。けっして「犯罪者」に共感したりせず、誰に対しても物腰柔らかな好青年でありたい。会社や床屋でぎこちない動きをしたりせず、野球やサッカーを話題に世間話をしたい。相田みつおをで感動したい。ラーメン屋に素直に並びたい。皮肉でなくそう思う。でもなかなかできないのだ。どうしてもズレてしまう。
阿部恭久に「生きるよろこび」というステキな詩がある。

「生きるよろこび」 阿部恭久

納涼台から小瀬の渡しまで
遊船で下った

きもちよかったね
こどもを抱いて帰るすずしさ

わが家への階段は夕焼けだ
スカートが揺れた

窓辺で睡るこども

結婚前にそろえた中原中也全集の
目次二行に
ぼくはぼんやりしている

夏と私 五四
郵便局 五六

納涼台から小瀬の渡しまで
あかあかと川 ながれてるだろう

その上もその下も
ぼくには浮かばない

われわれ、あれこれ移動し
やがて夕食がはじまる

広末涼子にだって出さなかったファンレターを、唯一、阿部恭久にだけは出した。ファンレターなんて、あのとき阿部恭久に宛てた、一度っきりだろう。あとにもさきにも。
阿部恭久の詩が好きだ。一時期、阿部恭久の詩集を一日に数回は開いていた。
戦後史の重さを振り切った軽さ。健全さ。ぜんぜん気負ったところがない普通の生活。「この若者の健康と幸福に、観念としての文学、詩は完全にハレーションを起す」(松下千里「アイスクリームから新しくなる」『生成する「非在」』詩学社、1989)。
阿部恭久は実際にどのように暮らしているのだろう。歯科医らしいが、とってもいい歯医者さんだろう。自分の欠けた歯も治してもらいたい。
ちょっとググってみたら、WHISTLE & SIGHというページを発見。岡崎武志『古本でお散歩』[ab]で、阿部恭久の詩について触れられていることを知った。今度、読んでみよう。



東京国際ファンタスティック映画祭がもうすぐ。
「アジアン坩堝ナイト」と題されたオールナイト企画で、なぜか『GAME KING 高橋名人 VS. 毛利名人激突!大決戦』の上映が!! 懐かしいな、観たいなあ。しかも高橋名人がゲストで来場。16連射を実際に見せてくれるらしい。スイカ割りしてくれるかな。



Archer Prewitt来日用に、『SOF'BOY日本語版』をpresspopで注文。「踏み付けられ、いじめられ、車に弾かれ、酔っぱらいにゲロを吐かれる等というあらゆる災難にあいながらも、それでも前向き、フレンドリー、かつ親切な心で全ての人や動物に対して礼儀正しく接するSoF'BoYの日常が描かれている」。早く読みたい。
『「障害者」は起つ 決戦の三里塚 1984年』をオークションで落札。


第44回東京名物神田古本まつり        29日から11/3まで。

第13回 神保町ブックフェスティバル        

山田広野の活弁全国ロードショー        

THIS IS 杉浦茂展 〜Message from 杉浦小僧〜        25日から11/3まで。

『ほえる犬は噛まない』        観にいく予定。

書遊楽宴−古書稀覯本販売会        そういえば中野書店の目録で、浅田彰の自筆原稿がたしか3万円だったよ。





1021 tue.



基本的に暇なバイトなのだが、今日はなぜか忙しくって、山下洋輔の対談集『音楽マル秘講座』[ab]の1冊だけしか読了できず。この本によると、新宿にあるジャズのライブハウス「J」の筆頭株主はタモリ
へぇ。サイトのトップにはタモリの写真も。
へぇボタン[a]、amazonで売上ランキング1位。そんなにみんな押したいのか!! オレは絶対押さねーぞ!! でも携帯版はとりあえずダウンロードしたぞ。押したぞ。やっぱみんなとりあえず押しとけ!! MSX版まである!! へぇ。
タモリ関連で、キリンアワードの最優秀賞「ワラッテイイトモ」は見ておきたい。代官山ヒルサイドフォーラムで11月9日まで。10月26日15:00から森達也暮沢剛巳五十嵐太郎によるシンポジウム有。      



『ヤンマガ』はいつものごとく「シガテラ」と「カイジ」を軸に立ち読み。今回の「シガテラ」は、殺伐とした展開を予想させる伏線にゾクゾク。彼がシガテラの「毒」なのだろうか。「カイジ」は一体どうなっちゃうのかなぁ。毎度ながら続きが気になる。押切蓮介の新連載がけっこう面白い。



今年のベストCDを選ぶとしたら、yumbo『小さな穴』[o]はベスト3に入る。とくに一曲目の「さようなら」が素晴らしい。さようならという言葉の、はかなさ切なさあるいは希望。
「さようなら」というと、三上寛の「さよならさよなら今日からは僕の運で」[a]や、PUNGO菅波(現・向島)ゆり子のうたう「らららら さよなら さよなら らららら」[a]も忘れがたく、今日も口ずさんだ。
yumboも出演するマジキック祭は、伝統の法政大学学生会館で、25日の15時から。


10/26「NHKアーカイブス」で橋本治の「おとこ東大どこへ行く」〜10年目の東大全共闘〜        

はしのえみ蓮實重彦サイン会        

ドラ単行本未収録「分かいドライバー」         

ドラえもんギター        

フローリング専用のお掃除ロボット「ロボモップ」        

歌舞伎町ホストトランプ発売        

宇宙ステーションのハムスターケージ         

Archer Prewitt来日        





1020 mon.



あぶねー。来年のTheピーズ、ワンマンライブの先行チケット申し込み、今日までだった。滑り込みセーフ。



しまった。まぐら日記の日高さんに、タモリが表紙の『スタジオ・ボイス』を買われてしまった。タモリが、植草甚一の遺品レコード一万枚を何百万円かで全て引きとった、という話の初出はこの『スタジオ・ボイス』なのかな。
タモリ特集をやると以前書いたのはいいが、資料読みも遅々として進まず。山下洋輔筒井康隆のエッセイ群にそろそろ手をつけたいが、ほとんど実家に置いてきてるし、近所の図書館にはないし、そもそもタモリに関する部分を探してピックアップするだけでも一苦労な予感。
ヤフオクでタモリの密室芸ビデオが出品されてるので、これは落札せねば。
映像といえば、山本晋也監督『下落合焼き鳥ムービー』も観返したいな。このデータによると、『下落合焼き鳥ムービー』は獅子プロ製作なのか。大学のときは獅子プロのピンク映画ばかり、瀬々敬久佐野和宏サトウトシキ佐藤寿保今岡信治らの映画ばかり見ていたが、そうか、すべての道はタモリへ通ず、なのだな。あるいはタモリ曼荼羅。



もう! 松本耳子の『耳サブレ』[ab]を読んだら、エロくて勢いもあって、すっごい、いい!! ずっとエロ系雑誌でしか読めなかったけど、今度は『ヤングキング』にも載るみたい。そりゃ、一般誌もほっとかないよ。これを機に読者も広がるだろう。
松本耳子は1998年に『快楽天』でデビュー。1998年頃といえば、たしか自分がエロマンガをちゃんと読み始めた頃だ。きっかけは、住んでいた家賃3万5000円の棲みかの近くに、外国からの出稼ぎ嬢が多く住んでいるらしいマンション(ゴミ捨て場にいつも宅配ピザの殻ゴミが山盛りになっていたのでそう予想)があって、そこのゴミ集積所に捨てられていた『アリスの城』を偶然拾ったことだ。そして何の前触れもなく町田ひらくとか大山田満月を読んで、「これはすごい」と感動し、エロマンガに未来をみたのだった。あの頃はまだ『ホットミルク』もあったし、『コミック・ジャンキーズ』というエロマンガ専門雑誌もあったし、某氏がいい意味で業界をひっかきまわしたりして、エロマンガがムーブメントになっていた。と、すぐ想い出話になってしまうのは悪い癖だ。もう思い出頼りはヤメだ!! 最近全然エロマンガを読んでない。これからは、エロマンガ誌もエロくない雑誌も、いっぱい読もう!! あとゲーム。ゲーム歴がPCエンジンでストップしたままなので、今年の目標は、エロいゲームもエロくないゲームも、いっぱいやろう!!



以上、3つの段落の文頭一文字をつなげると「アシモ」になるわけだけど、気付いたでしょうか。まぁしかしどーでもいーですね。これからは毎日なにかしら書いて書き癖をつけていきたい。(と、いつも云ってる……)


全国こども電話相談室        年齢制限中学三年まで。番組内で答えきれなかった質問には、先生が直接電話をかけて答えてるらしい。やはりジジババ関係の質問毒蝮三太夫先生担当だ。

毒蝮三太夫ホームページ    

畜産の佐藤寛子さん         かわいいなぁ。

渋谷センター街路上で過激“露出モノ”AV撮影        やりすぎ。





1019 sun.


漫画家の横山まさみちさん死去    『やる気まんまん』『それいけ大将』はつねに古くて新しい、偉大なるヌーヴォー・ロマンでした。スレ:チンコがオットセイになってるマンガ

赤塚不二夫記念館がオープン    

2004年春創刊『週刊わたしのおにいちゃん』    週刊モノもくるとこまできたかんじ。

ヴォネガットTシャツ    

oz disc vs. off note    7と8と12日は予約済。

坂本真綾ニューアルバム『少年アリス』[a]    

上田風子の小部屋    好きな画風。

キリンアートアワード2003 受賞作品展    うわさの「ワラッテイイトモ、」は修正版で。

スクラップ祭    すごい愉しそう。

事業で成功した人の半数近くは「難読症」    




図書館を利用する音楽家の会による小石川図書館のフリーコンサートへいけず。布団から出られず。布団にはいったまま移動したい!! 『おまかせ!ピース電器店』の移動布団が欲しい!! ピース電器のは移動コタツだったかも!? とにかくきのうは安い日本酒を飲みすぎた模様。



最近は、『別コミ』(相原実貴の表紙がかわいい)とか、『Cookie』とか、『FRaU』(池脇千鶴衝撃発言山崎まどかによる純愛100選)とか、『漫画実話ナックルズ』(安藤昇×加納貢愚連隊対談)とか、『ブックデザイン』vol.1とか、『spectstor』10号(赤田祐一による『暮しの手帖』特集)とかの雑誌や、あと矢作俊彦『ららら科學の子』[ab]佐川光晴『極東アングラ正伝』[ab]仲正昌樹『「不自由」論 「何でも自己決定」の限界』[ab]西炯子『STAYプラス お手々つないで』[ab]などの本を新刊で買った。
古本だと、業田良家『ゴーダ哲学堂 空気人形』[a]アキヨシカズタカ『モンキーマジック(1)』[ab]吉野朔美『透明人間の失踪』[ab]天久聖一『お前』[ab]松本耳子『耳サブレ』[ab]赤塚不二夫『ニャロメのおもしろ麻雀入門』、小海永二編『現代の名詩』[a](阿部恭久目当て)、澤正宏和田博文編『都市モダニズムの奔流』[ab]、などなどを買った。



近況その1。たまには奮発して、pele-meleご推薦の牛タン屋へ、同居氏の誕生祝いをしようと出かけたが、ちょうど休業日だった。



近況その2。よるのひるね古泉智浩自主映画上映会や、下北沢Queのマモル&THE DAViES/Theピーズのライブへでかけた。詳しくはまたあとで。



いんちきブログなコメント欄はめんどくさいのでやめた。変わりに掲示板を作った。オールド・スタイルでいきますよ。





1010 fri.


アンダーグラウンド・ブック・カフェ@東京古書会館地下ホール 10/20-10/22    

これが僕たちのクラシック!@渋谷パルコPART1 10/16 - 10/29    

はてなアンテナ - 古書アンテナ    

製本術入門    

ラポート倒産    

『リトルモア』vol.25で休刊    

サイバラ日々まんが更新    

『DROP』008号 マンガ特集    見ル野栄司ピョコタン桃吐マキルなど。

週刊少年タケシで10月13日より桃吐マキルの連載開始    

『文學界』11月号「私の読書遍歴」に業田良家    

内田樹「性差はなくすほうがよいか」     

河出書房新社の奇想短篇集シリーズ〈奇想コレクション〉    

風の谷のナウシカ「王蟲」     

広川太一郎風フィルタ「変換しちゃったりして」    

ペログリなしのペログリ日記     



日本ロックフェスティバル秋祭り@無力無善寺 10/26-11/2    
パラダイス・ガラージ工藤冬里元気いいぞうECD俺はこんなもんじゃないマジカルパワーマコら豪華メンバーと、あと、おもしろそうな名前のひとたち。
個人的にはミニコミのおもしろかった姫さまが楽しみ。

「音楽の実験とは何か?その目的?」@東京ドイツ文化会館ホール    

フリーミュージックCD制作のための公開セッション    

ECD岸野雄一&フォルティタワーズ、あがた森魚@渋谷ネスト 1/11 

電子音楽系統図サンプル音付    

菊地成孔の今月のCDレビュー&売上予想    

三上寛さんが蟹田署で一日署長     「警察学校中退」[a]は名曲です。

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MISTRAL JAPAN --ブラッケージ・アイズ 2003〜2004--    

哀川翔 公式サイト    

井口昇監督『アトピー刑事』がバンクーバー国際映画祭招待作品にという噂     PFFで見逃した『恋する幼虫』も早く観たい!!



村上隆のSUPERFLATMUSEUM    

現代の木工家具―スローライフの空間とデザイン    

au新携帯    J-PHONEにしたのは早まった!!



豚汁ドリンク    

おかんに「一生モーニング娘。でもええか?」    「チャーハソ作って〜」とか、意味無く「なっちなっち」言うやつとか爆笑。

リコーダーフェチが函館の高校に侵入、900本を窃盗    



敷金問題研究会    金額30万円までなら少額訴訟(費用8000円)で。返還請求は5年間有効。

ラーメン二郎インタビュー     ラーメン嫌いだけど、面白い。

スキンケアのこと(フェイス): 美白・ニキビ・ニキビ跡・毛穴の汚れ全部解決    これは効きそう。


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日本ロックフェスティバル秋祭り、通し券予約しましたよ。予約第一号だそうですよ。お得ですよ。
Posted by: いしぶつ Sat, 11 Oct 2003

おっと、素早いですね。先を越されました。ではワタシは第二号、いけるかな。でも2日くらいしか通えそうもないから、値段的には一緒かも。こういうとき、夜の仕事してると損だなぁ。
よるのひるねの古泉上映会に続いて、またニアミスしそうですね。
Posted by: イシハラ Sat, 11 Oct 2003



1003 fri.

カレル・ゼマン レトロスペクティヴ    10/11 - 11/ 4 バウスシアター

トリウッド・アニメーションの24日間    11/8 - 12/5 トリウッド

ラピュタアニメーションフェスティバル2003    11/16 - 12/12 ラピュタ阿佐ヶ谷
以前のラピュタ阿佐ヶ谷のアニメ特集は、1時間前くらいに劇場に着いたのに、もう座れなくてすごすご帰った。
さいきん非オタクなアニメが流行ってるですね。


食玩 - いたずら絵日記     
10月中旬発売。
「ひざかっくん」、「ピンポンダ〜ッシュ」、「黒板消しおとし」など、かなり脱力系のフィギュア。 「スカートめくり」はブルマver.とパンツver.がアリとのことで、ブルチラマニアのみなさんもそわそわ。


ノーベル文学賞に南アのクッツェー氏    

龜鳴屋新刊『稚兒殺し 倉田啓明譎作集』    

『Pooka』Vol.04     石原さとみ!! 絵本特集。柳原良平特集も。

映画『グッバイ、レーニン!』    おもしろそう。

『みごろ!たべごろ!デンセンマン』スタート    こりゃ楽しみです。参考スレ

おっぱいソング    



古本祭 青空であるので、穴八幡宮の早稲田青空古本祭へ、リトルカブでとことこと出かける。今年の夏はデパートの古本市へ行かなかったので、今日が今年はじめての古本市。まっ昼間だったからだろうけど、山崎まどかさんの目撃したようなこんな萌え風景(!!)は一切なくて、「よれよれの服に、乱れた長髪、それにメガネをかけている」(L&N・ゴールドストーン『旅に出ても古書店めぐり』[ab])、という日米共通の古本ルックの人たちが、みんな黙々とブツを漁っていたのでした。
買ったのは、まず秋山駿『舗石の思想』[ab]。倒産した小沢書店版。いま調べて初めて知ったんだけど、講談社文芸文庫でも出ている。でも900円で買ったので、文庫で買うより安かった。秋山駿といえば石好き(こう書くと鉱物マニアみたいだ!! ふふ)で有名で、何しろどの本を読んでも石を拾った話がでてくる。自分も小学生のとき、石の詩、石は動けなくて淋しいけど見上げれば青空があるので大丈夫、みたいな感傷的な詩を書いて先生に誉められますた。あと、細見和之『バイエルの博物誌』、赤間啓之『監禁からの哲学』[amzn]、『重力(1)』、シモーヌ・ヴェイユ『著作集(5) 根をもつこと』[ab]鳥谷部陽之助『畸人 大正期の求道者たち』、池田清彦『他人と深く関わらずに生きるには』[ab]久本福子『柄谷行人論』を購入。久本福子の『柄谷行人論』は新本が300円で山盛り置いてあったので、十冊くらい買ってオークションで稼ごうかと画策しましたが、久本福子の本ばかり何冊も出品してる出品者ってのもどうかなぁ、と思ってやっぱり一冊にしておきました。
分厚い『葉山嘉樹短編選集』があって、貧乏文学好きとしてはかなりこころ惹かれたのだけど、お金がないので見送り。私見によると貧乏No.1は藤澤清造で、龜鳴屋発行の『藤澤清造貧困小説集』を読むと、笑っちゃうほど貧乏です。
新刊で、海月書林さん発行の森田たま特集冊子『いろは』とか、ミニコミ『酒とつまみ』とかも置いてありました。
帰りに初台DOORSに寄って、大工哲弘ライブの前売りを買おうかと思ったけど、もう疲れたので、すぐ帰宅。夕食はほか弁。同居氏は同僚と焼肉とのこと。むむ、格差あり。


フリース Guy Klucevsek『POLKA DOTS & LASER BEAMS』[a]南蛇楼綾繁さん発行のフリペ『モクローくん通信』、アランジ・アロンゾのパンダスリッパ、ダマールのフリースジャケが届く。しかし、これ(左画像)、ほんとにダマールの製品なんだろうか。ダマールというとババシャツとか、かなりださいイメージがあるんだけど、これはかなりかわいい。
ローソンでピーズの千葉LOOKライブを発券。初のピーズ千葉LOOK。楽しみ!!

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1002 thu.

カール・ドライヤー作品全作上映    

「味平ミュージカル」レポート     

空気公団mini album『ねむり』2004年1月発売    



過去の日記を読み返したら、今の日記よりぜんぜんおもしろい。今は他人の目ばかり気にして、いかに読みやすくするか、なんて姑息なことばかり考えているからダメだ。アンテナとかスタイルシートの弊害だ。昔は読む人だけ読めばいいと改行なんて全然しないで引用しまくりで書き散らしていた。これからは昔のスタイルでいく。何を迷っていたのか。どうせ読む人は読むし、読まない人は読まないし、むしろ誰にも読まれなくてもいいや。ひとりだけは読むだろうし。


あと今日から、おそらく使われないのでばかみたいだけど、パラグラフごとにリンクをつけたので、文頭の■をクリックしてみてちょ。そう、むかしデビューしたての広末涼子は、よく語尾に「ちょ」とつけていて、その「ちょ」の響きが、広末涼子の存在を象徴(代理表現)してたんだけど。でもそう思ってたのは自分だけかもしれない、というか自分だけだろう。なんでそんなこと考えてていたんだろう。
ちなみに、やっぱりばかみたいだけど、自動じゃなくて手書きでリンク付けてます。読者なんて気にしないって書いたそばから矛盾したことしてるけど、なんとなくやってみたくなったので。以上業務連絡終了。


amazonで注文していた、大工哲弘が古今東西の「うた」を唄うカバーアルバム『蓬莱行』[a]が届く。二枚組。
一枚目、まず、オクノ修「ハートランド」からはじまる。「言葉は手に変われ」というフレーズで、オクノ修から岩田宏[ab]へ、岩田宏から大工哲弘へと繋がっていく。「『詩とは、言葉によってある人間が産み出されてゆく状態そのものだ』という大岡信の言葉に対する確信は、あるいは岩田宏の「ことばは手に変れ」というあの呪文のような有名な一行が告げている単純な夢の裡にふくまれるものかもしれない。それは言葉によって存在の全体像を恢復しようとする者の、そしてその言葉の限界点にこそ鮮やかな肉体への契機を読む者の飢餓的な夢だ。だからこそゆうべの夢を物語ろうと思う者が、しばしば夢から醒めることへの異和を語ってしまうように、この一行は同時に、例えば手という言葉の中に決して解消し得ない自己の肉体の、そのさけられない明瞭さへの不安をも語ってしまっている。そして、おそらくこの不安が岩田宏に歌うという方法を思い付かせた。」(松下千里『生成する「非在」』詩学社、1998)。そして、これはいくつか単語を代えれば、おそらく大工哲弘にとっても。
二枚目では、PANTAの「つれなのふりや」なんて曲を大工哲弘が!! 大工哲弘とPANTAというのは意外だが、このアルバムで多くアレンジを担当しているロケットマツは、前にPANTAと一緒に演っていた人でもあるのだ。それにしても、生音楽器ばかりなのに、この溢れてくる高揚感はなんだ!! エレキギターなしでもロックはできる。ロケットマツのアレンジが素晴らしい。今月の初台のライブはいかねばならぬ。そういえば最近、橋本治はPANTAについて語らないな。


筑摩の『深沢七郎全集』、迷ったけど、オクで落札しちゃった。相場(例えば田村書店だと3万5000円くらい)の三分の二ぐらいの値段で落札できた。どうせいつかは買うんだから、買うなら早いうちに買ったほうがいいし、それに半年契約のアルバイトの身ではまたいつ失業するやもわからないし、収入のある今のうちに欲しいものは買っておこう。


松屋の牛しゃぶ定食は冷奴もつくのですが、このまえ、冷や奴を忘れられますた。さみしーですね。『かってに改造』の坪内地丹(いじられキャラの眼鏡) 並に小心者なので、言い出せずじまい。小心者は損ですね。損して得取れとよく云いますが、いつか得取る日がくるんでしょうか。きそうもないですね。やっぱさみしーですね。寝ますね。

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