1996年6月






#26(水)

◆「Java」って「ジャワ」って読むのか。いままで「ジャバ」だと思ってたぞ。

◆ 忘れてたけど帝京大行った時、柔ちゃんを見た。やぐら組んでテレビの撮影してた。

◆ELPが東京公演やるらしい。でも復活アルバムがダメだったからどうしようかなあ。「タルカス」とかやってくれるのなら行くけど。




#16(日)

◆昨日の夜、帝京大にいってる友人が自転車でやってきた。そいで夜中2人で自転車2人乗りして(しかもマウウンテンバイクでの立ち乗りで)八王子まで行ったぜ。要するに、横浜六角橋の神奈川大から八王子大塚の帝京大まで自転車で行ったってことになる。二人とも車の免許もってんのに(^_^:途中5回ぐらい警官に止められた。

◆ 『三月のライオン』『この窓は君のもの』『悪魔のかつら屋』『ネクロマンティック』レンタルショップで借りて見た。が『ネクロマンティック』はさすがに途中で寝た。なんかペニスを切ってたのは覚えてる。

ブックセンターいとうやらの古本屋をまわって、いろいろ買う。 岡田史子の『ダンス・パーティー』朝日ソノラマ初版、先着一名にプレゼント




#15(土)

このページで今知ったのだが、岡崎京子が車に跳ねられて重体だったとは。驚いた。 『エンド・オブ・ザ・ワールド』は傑作だったなあ。さっそく帰ったら、つん読状態の岡崎京子のマンがを読みつつ彼女の回復を祈ろう。

◆日本の検索エンジンのなかではRCAAU Mo-n-do-u (京大)千里眼(早稲田大)がヒット率が高い。でも千里眼はいつも混んでる。NTTのTAITANもなかなかやる。しかしそんなにデータばっか集めてパンクしないのか。

◆ティム・オブライエンのホームページみっけインタビューエッセイもみっけた。『ニュークリア・エイジ』まだ読んでない人はすぐ読め。

◆ ついでにカズオイシグロもみつけた。しかし、本当はティム・バートンのページ捜してるんだが。捜してる途中でいろいろ見つかっておもしろいな。ティム・バックリーのMLみつけた。




#14(金)

WWWQをつくってるのだがうまくいかない。




#11(日)

◆高円寺のSHOWBOATへ。ANIMAL EARMUFFのページのアンケートに答えたら招待されたので。よく考えたらライブハウスにいくの初めてだ。4つのバンド、ほとんどノイズでなかなかよかった。帰ってから耳鳴りがなかなか直らなかったけど。

◆高円寺っておもしろそうな店がたくさんある。今度探険しに行こうかな。




#9(日)

◆試験監督のバイト。時間の無駄だ。7000円GET。




#8(土) ◆六本木の俳優座へ『処女ゲバゲバ』をみにいく。


#3(月)

◆『イグアナの娘』が素晴らしすぎる。 菅野美穂の演技が凄すぎる。 個人的には、TVドラマの最高峰に立つ作品。でも、視聴率は悪いらしい。 傑作は常に隠れたところで成立する。 「イグアナの娘」の脚本家は将来すごい仕事をするような気がする。萩尾望都の原作をあれだけのドラマにするとは。 榎本加奈子もかあいくてGOOD。




#2(日)

◆なんかすごく晴れてたので、亀有名画座の、ピンク大賞へ。伊藤清美のサイン買う。『PG』の葉月蛍インタビュー号買う。


◆今月の映画↓

『悪魔のかつら屋』。 期待してなかったけど、音楽が意外に良かった。いわゆる渋谷系。音楽が渋谷系のホラー映画っておもしろいか、?おもわせぶりな最後の音楽がよくわからんけど。何か意味があるのだろうか?

『三月のライオン』監・矢崎仁司。脚本を『シナリオ』で読んだ時は、アイスキャンディーが印象に残ったけど、実際観てみるとそんなに残らなかった。セピア色の画面が美しい。

『この窓は君のもの』。 ラスト、トラックで別れるけど、自転車派のおいらとしては自転車の二人乗りでそのまま終わってほしかった。女子校生が友達とはしゃぐシーンと、おいかっけっこの末の言葉のやり取りのテンポがすばらしい。

◆俳優座トーキーナイトのアングラフィルム大会↓

『処女ゲバゲバ』監・若松孝二。 このタイトルつけたのは大島渚らしい。タイトルはいいけど中身は・・・。そんなに良くなかった。ちょっと笑えたけど。でも映画館がよかった。画面は大きいし椅子もいいし観やすいしね。

◆亀有名画座でのピンク大賞↓

『悶絶本番ぶちこむ!』原題『Like A Rolling Stone』)監・サトウトシキ。 文芸座で前に観たから2回目。 転がって生きてく男の話。 葉月蛍の笑わない女がいい。 「まちがってるけど、 ものすごくまちがってるわけじゃないだろう」

『痴漢電車絶倫女』出・泉由紀子。 痴漢電車で絶倫女な話。

『狩人たちの触角』監・佐藤寿保。 ENKのホモSMサイコサスペンスな話。 壮絶である。

『終わらないSEX』監・瀬々敬久。 これ、二度目だ。前に「プロフェッショナル大賞」で観たのだ。 何回観てもいいものはいいなぁ。

『色情女子便所したたる』。 トイレでしかSEXできない男の話。 この日は授賞式があっていろんなゲストがきてたが、サトウトシキは見れば見るほど、通ってた予備校の先生に似ている。




◆今月のマンガ↓

清水玲子『月の子』。 全13巻一気に読む。 ラストが地球の俯瞰で終わるのが安易だ。もっとそっけない終わり方のほうがいい。『それでも地球はまわってる』秋里和国 のラストの地球の俯瞰は強引で良かったけど。

◆買ったまま今まで読まなかった『コミックアレ』の女性特集号を読む。冬野さほがいいんでないかい。あと魚ナン(漢字がでない)キリコの絵が好きだな。

松本充代『健康不良の学生』。 最近みないけど。 整理してたら出てきたので読んでしまった。山田花子は古典として残っていくかもしれないが、松本充代は忘れ去られていってしまうのだろうか?

桐島いつみ『のーてん吉日』。 めちゃくちゃおもしろい。今回二回目。 前読んだときは一緒に、清水玲子の確かカニバリズムをテーマにしたようなのを読んで、これもめちゃくちゃ良くて印象に残ってるなあ。

根本敬『怪人無礼講ララバイ』。  「タケオの世界」は完璧なラブストーリー。cf. CT-List Page

鈴木志保『船を建てる(2)』。  「モンタナの鮭釣り」がいい。少年時代の自分と会ったりする話は大好きだ。

榎本俊二『ゴールデン・ラッキー(2)』。 素晴らしく無意味なマンがだ。素晴らしくない無意味なまんがとはとは、たとえば新聞の4コママンガ。

あびゅうきょ『彼女達のカンプグルッペ』。 あびゅうきょ第一作品集。初期の『プチ・アップルパイ』に、あびゅきょの漫画がよく載っていてそれを読んでファンになった。あびゅきょの書き込みは凄い。「あなたの遺産」のラストのモノローグを読むたびに、山上たつひこのある短編を思い出す。

とり・みき『ダイ・ホンヤ』。 とり・みきの集体性的伏線はりまくりマンガ。ラストの「実用手紙文通信」のくだりめちゃくちょ良くて泣けてくる。これが実写で映画化されればいいんだけど、まぁ絶対むりだな。日本映画はちまちま作んないで、10本分ぐらいの製作費をまとめて1本の映画につぎこめばいいのに。そううまくいかないか。

吉野朔美『いたいけな瞳(1)』。 1話「幼女誘拐」は高野文子やさべあのまの少女物に通じる。か? 夜中で頭がまわらない。吉野朔美の生原稿すげぇ奇麗なんだろな。見てみたい。

西原理恵子『晴れた日は学校をやすんで』。 とにかく泣ける。スピリッツに連載中の『ぼくんち』は、とにかく笑える。しかも悲しい。他者への視線。痛みを分かち合うのではなく、ただ受け入れること。

大島弓子『水枕羽枕』。 相変わらずラスト1コマがすばらしい。大島弓子はラストの1コマで未来に飛ぶ傾向がある。「まるで僕は老人のよう…」とつぶやく大島弓子の描く主人公たちが紡ぎだす物語は、記憶の中の物語としてラストで終焉されるのだから、全ては過去に起こった物語であって丹生谷貴志のいう「老いてあること」の詩と同じようなものである。訳わからんな。

よしもとよしとも『青い車』。 なんだか凄すぎて言葉も見つからない。これを読んで何かを感じなかったらおかしい。現代マンガの最高到達点。


◆今月の本↓

奥泉光『蛇を殺す夜』。 はじめの短編がいい。奥泉光のは結構読んでるな。なんとなく生まじめな日本語が心地いいから。

関川夏央『砂のように眠る』。 読むの2回目。公園でビールをラッパ飲みする女子高生のシーンが好きだ。関川夏央はタイトルの付け方がうますぎる。『水のように笑う』とか『水の中の八月』とか、その他いろいろ。

『ジョン・レノンを殺した男』。 ジョン・レノンいわく「ぼくらはみんなキリストでありヒットラーてある」。自分の子どもが苛められてないかばかり心配して、自分の子どもか苛めてるかもしれないってことを考えない親達に贈りたい言葉だ。

ロバート・コーミア『フェイド』。 少年時代の前半部分はメチャクチャいい。

橋本治『人生のよろこび』。 「橋本治は小説を書くと評論のようで、評論を書くと小説のようだ」と誰かが言ってたが、しかし、この小説はまさしく小説だ。説明部分が全然ないのがいい。なんか、これぞいい小説っていう見本みたいだ。

エドモンド・クリスピン『愛は血を流して横たわる』。 確か法月綸太郎が『ミステリマガジン』でその年のベストのなかに選んでたけど、おいらはそんなにいいとは思いません。

鈴木いずみ『声のない日々』。 マイナーないい本を出す文遊社から。イメージの流れに身を任せることができるなら、はまる。 前、鈴木いずみの本が100円で売ってたが、買っときゃよかった。 阿部薫のCDのタイトルは良いなあ、と感心してたら、セリーヌの本の題名だったのね。




5/1996||7/1996


ISHIHARA, Shingo
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