◆『スピリッツ21』で連載されてる山本直樹の「フラグメンツ」は、ジョン・バースの「旅路の果て」を思わせる。しかも主人公の少女の顔が広末涼子に似てる→そう思うの私だけ?
◆テアトル新宿へ。オールナイト。
◆オリヴィエ・メシアンの『トゥランガリーラ交響曲』を久々に聴いた。やっぱすごいわ。『トゥランガリーラ』はチョン・ミュンファン指揮のとか色々あるけど、やっぱベストは小澤征爾のやつだ。ああ泣ける。ジャケットもかっこいいしね。レコードだと竹満徹の『ノーヴェンバー・ステップス」も入ってるんだけど、なぜか再発CDには入ってない。
◆フジの『IF』の 奥菜恵の『打ち上げ花火 下から見るか横から見るか』のサントラがほしい。確か発売されると雑誌で読んだけど、もう出てるのかな?
◆原田依幸のアルバム『原田椅子』買わなきゃなあ。渋谷へ行くついでに買おうか。
◆ 「週刊文春」は、ナンシー関のテレビ評と、小林信彦の読書日記しか読まない。そうだ、あと原色美女図鑑を忘れちゃいけない(^_^)
◆土曜のテアトル新宿のオールナイト行きたいけど、日曜にがっこで『ショアー』の上映会やっるっていうし。オールナイト明けで『ショアー』は流石にやばいかなっと。でもオールナイト友達と行く約束しちゃったし......。
◆今月の映画↓
◆『乙女の祈り』監・ピーター・ジャクソン。 完璧な映画とはこういうのを言うのだ。 小説化して角川の少女小説群に加えるべき。
◆『ショアー』監・クロード・ランズマン。 とりあえず前編だけ観る。ユダヤ大虐殺はヒットラーが原因ではなく、ポーランド人などのユダヤ人に対するねたみなどが原因だと分かる。ヒットラーはちょっと後押ししただけだ。私たちが無意識に傷つけてるものを自覚せよ。たとえば、高速道路を走るのならば、その事によって喘息児童を増やしているということを。『シンドラーのリスト』は音楽が甘すぎる。メシアンの『世の終わりのための四重奏曲』でも使えば良かったのに。その点『ショアー』は余計な音楽がなくていい。
◆テアトル新宿でのオールナイト。↓
◆まずサトウトシキ・瀬々敬久・佐野和宏・佐藤寿保監督のトークショー。外国で上映する際、フェミニストに反対された話がおもしろかった。
◆『わたしはジュース』監・サトウトシキ。 一般映画になるとどうしてつまらなくなるのか疑問だ? 小沢なつきは良かったけど。でも一番よかったのはバックの小島麻由美の歌だ。さっそくCD買おう。
◆『Don't let it bring you down』監・佐野和宏。果たして日本映画史上これほど泣ける映画があっただろうか?是非ビデオ発売してほしい。もう一度見たい。ラストのホームビデオの映像は涙なくしてはみれません。
◆『LOVE-0 NO LIMIT』監・佐藤寿保。不覚にも寝てしまった。けっしてつまらなかったわけじゃないっす。
◆『現代群盗伝』監・瀬々敬久。 血沸き肉躍る冒険活劇。ラストの静けさがGOOD。素晴らしい。
◆『ナオミ』監・サトウトシキ。 2回目。『わたしはジュース』より全然いいのだが、『わたしはジュース』はフジテレビがバックについてるからヒットするのかもしれない。『ナオミ』のビデオが出てる事が福間健二の『ピンク・ヌーヴェルバーグ』という本のおかげで分かったけど、この本高いよおお。貧乏学生にはつらい。大学の図書館にリクエストしたら入れてくんないってさ。市立図書館にはある。おれは横浜市立図書館は偉いと思う。『えろちか』なんてのも全部そろっているし。それにくらべて大学の図書館は……
◆『旭巫女縁起』監・赤羽敬夫。 東北地方の大和宗の巫女(オガミサマ)のドキュメント。16ミリ。白黒。 昔は盲目になると巫女になったが、今は他の仕事で食えるので後継者がいない。
東北の田舎ではいまだに日常生活に巫女がいるのだ。亭主がパチンコをやめない、とか相談に来る。ってことはみのもんたか。あと葬式で死んだ人の口寄せをする。「もういちど母の胸に抱かれたい」というような事を独特のリズムで語る。あれは泣けるね。なんか東北の田舎ってアメリカの田舎みたいに怖い。『悪魔のいけにえ』を日本でやるとしたら、舞台は東北だな。
◆今月のマンガ↓
◆西炯子『LOVE SONG』。 最初の扉絵が最高。西炯子のマンがは妹が集めてるからほとんど読んでる。なかなかいいのです。
◆伊藤潤二『布製教師』。 シュールだ。人が空から落ちて来たり、教師が布製になっちゃったり。 『布製教師』はいいタイトルだなあ。それに絵が巧い。
◆安彦麻理絵『女の子の条件 第2巻』。 『へその下の快楽』をコンビニでちょっと立ち読みして以来チェックしてたけど、まとめて読むのははじめて。 なんともいいようのない不思議なマンガ。瑣末なところに本質はある。
◆まつざきあけみ『ガラスのアンジェリアン』。 今時こんなの読んでる男はオイラぐらいだろう(^_^
◆吉田戦車『ぷりぷり県 第1巻』。 『伝染るんです』ほど騒がれてないけど、『伝染るんです』よりいいかも。
◆遠藤淑子『ハネムーンは西海岸へ』。 絵は下手だがおもしろい。川原泉系といえようか。
◆坂田靖子『バジル氏の優雅な生活 第5~10巻』。 最近夜眠れなくて、まんが読んでる。なぜか坂田靖子ばかり読み返す。
◆わかつきめぐみ『トライアングルプレイス』 なんだかカジシンだなあ、と思って読んでたら欄外にそのことが書いてあった。梶尾真治といえば、多分梶尾真治へのオマージュだろうとり・みきの「クレープを二度食えば」(『犬家の一族』収録)という傑作がある。あの手の話には弱い。ハインラインの『夏への扉』とか、ふくやまけいこの『何がジェーンに起こったか』とか、佐藤史生の『金星樹』とか、ジャック・フィニイのとか、山田正紀の『チョウたちの時間』(図書館のシーン!!)とか、大島弓子の「なごりの夏の」(ラスト!!)とか、松本剛の『教科書のタイムマシン』(広瀬正まで出て来る)とか、坂田靖子の『闇夜の本』の最初の「大嵐」とか、内田善美の「草冠を編む半獣神」とか、雨森零の『首飾り』(『文学界』新人賞受賞作、いい!!)とか、アーウィン・ショーの『夏の日の声』(サイコー!!)とか、挙げてげばきりがないが、ようするにノスタルジックな時間ものに弱い。ついでに子供が主人公だったりするともうだめ。だから光瀬龍の『夕映え作戦』なんて大好きだったりする。
◆竹本泉『あおいちゃんぱにっく』。 一袋100円で売ってたので買った。
◆今月の本↓
◆片岡義男『夏と少年の短編』。 片岡義男の描く会話の言葉は不思議に美しい。現実には存在しないけど、多分。
◆倉知淳『過ぎ行く風は緑色』。文章、くさいけど、いい。最初の部分読んでると恥ずかしくなってきてしまう。天然カーってほどカーっぽいのかは、カーは2冊ぐらいしか読んでないのでわからない。タイトルの語呂がいい。
◆武村和子『どろろ草紙縁起絵巻』。 『どろろ』好きなので高いけど買ってしまった。内容は、なかなか。『どろろ』に対する思い入れが伝わって来る迫力の文章。
◆永沢光雄『AV女優』。 わかりやすい。『URECCO』のインタビューも単行本化希望。
◆『日曜研究家』。 「日曜に学んだことは全て真実」って言葉を思い起こす。
6/1996||8/1996
ISHIHARA, Shingo
shingoo@lily.sannet.ne.jp