◆古本検索と、掲示板を作った。
□今回のメロンパンは、「焼きたて直送便 メロンパン」(タワーベーカリー株式会社)です。前回の「焼きたて直送便 白いチョコメロン」の弟か叔父さんか稚児さんです。前回食べた「白いチョコメロン」もそうだったが、この「メロンパン」も、まったくメロンの味がしない。この、いくじなし!! この「焼きたて直送便」の家系はいったいどうなっておるのか。これでメロンパンを表明していられるのだから、日本も安泰です。画像→
◆20日の「ガキのつかいやあらへんで!」がすごかったらしい。落とし穴に落ち続ける岸部シロー。想像しただけで、笑える。見逃したのを後悔。
◆『週刊ヤングジャンプ』(No.46)、一色登希彦のシリーズ新連載「モーティヴ −原動機−」は、無闇にエネルギーはあるけれども、その放出の方向が水路づけできないことに苛立っている高校生を、荒いがていねいな線で描いていて良いと思った。『イブニング』は、吉田基已「恋風」にドキドキ。『COMIC SEED!』のきづきあきら「モン・スール」も似たような系統だが、「恋風」に比べるとずいぶんと深刻。吉田基已の絵柄ってアニメ絵でないから、「恋風」も深刻になりそうなもんだが、妙にほのぼのしてるのはなぜだろうか。
◆池袋P'パルコで池袋大古本祭。山野浩一『レヴォリューション』(『NW-SF』もあったが一冊二千円とお高い。ヤフオクのこれ、今のところ200円だが、どうなるか)、萩野昌弘『資本主義と他者』、山代巴『蕗のとう』、ガタリ『30臆の倒錯者』、クルーグマン『資本主義経済の幻想』、森達也・安岡卓治『A2』、全国自立生活センター協議会編『自立生活運動と障害文化』、雑誌は『話半分』no.2(発行が閑人社。いい名前。みんな「忙しい」って言いすぎだよ。いくら忙しくても閑だと言い張るよオラは)、『彷書月刊』ダダイスト・村山知義の肖像、マンガは高浜寛『イエローバックス』を。『イエローバックス』はゾッキスタンプが押してあったので、タコシェや日本特価書籍に半額ででていたものだろう。青林堂つぶれるなら、藤枝奈己絵の単行本を出してからにしてほしい。
◆P'パルコで誕生日プレゼントでTRANS CONTINENTSを購入。リブロで、『話半分』no.5を買って、「『sumus』(スムース)が選ぶ秋の文庫・新書100冊」の棚をちょっと覗く。そういえば創元推理文庫の平井呈一など、買おうと思っていたが、いつのまにか忘れて買っていなかった。そんな本がその他数冊あったので、また来てじっくり。カタログの小冊子の裏表紙に「読書はひとりぼっちでいても淋しく見えない唯一のスタイルだ」と名言あり。
◆「オナニーして寝たら足つった」「志垣太郎とセックスレス夫婦になってる夢みた」と衝撃的な告白される。
◆21日は上野の東京文化会館。ロンドン交響楽団、ブーレーズ指揮、ピアノはポリーニ。曲はブーレーズの「弦楽のための本」、バルトークの「ピアノ協奏曲第一番」、ストラヴィンスキーの「火の鳥」。開始時刻まで席で、霧舎巧『私立霧舎学園ミステリ白書 四月は霧のラブラブ密室』を読む。このハイソな雰囲気ただよう会場で、今、霧舎学園について思いをめぐらせているのは、たぶん自分ひとりだけだろうと思うと、うれしいやら悲しいやら。席が一階一列目なのはいいんだが、イチバン端で、ピアノを弾くポリーニの姿がまったく見えなかった。イチバン端でもS席(25000円)っていうのは、ちょっと疑問。きちっとしたオーケストラと対照的に、ポリーニのピアノはラフ。音がはずんで跳ねていた。生のオーケストラの迫力、スゴイ。胸をつかれて、泣けてきそうだった。おら、ホントに音楽が好きなんだといまさらながら。「火の鳥」演奏終了と同時に客席からブラヴォーとひと声あり。日本人のくせにブラヴォーかよ(商店街なのにストリートかよ)。クラシックのコンサートって、たいていひとりはブラヴォー職人がいる。ストリップでタンバリンを叩いたり紙テープ投げたりするのって、いつも同じ人だけれど、あれと同じようなものなのかな。
◆ブックオフ鶴ヶ島で、三家本礼『ゾンビ屋れい子(2)』、熊倉隆敏『もっけ(1)』、鶴見俊輔『アメノウズメ伝』、佐川一政『サンテ』、山代巴『さそりの眼の下で』。佐川一政と山代巴が百円。
→ウイルスからメールアドレスを隠す【Something Alternative】 さっそく全ファイル変換した。さいきんよく「アワビが大漁で困っています」というメールがくるが、これで大丈夫かな。
→瀬々敬久ピンク傑作選@アップリンク
→浅草キッドの「浅草キッド」@アテネフランセ
→早稲田祭のガガガSP、ピーズのチケットは当日午前10時より文学部キャンパス正門前で ガガガ人気でチケ取り困難か。
→書斎訪問
□唐突にこの日記をメロン日記と命名。10月16日のメロンパンは「焼きたて直送便 白いチョコメロン」だ。セブンイレブンで120円。袋を開けてのファーストインプレッションは、「まったくメロンの匂いがしねえー、損した」。これほどメロン臭くないメロンパンは初めてだ。食べてみてもメロンの味はなし。やはり損。原材料をみても、メロンのメの字もねえ。どうなっているんだ、タワーベーカリー株式会社よ。メロン日記、はじまりから験(げん)が悪いぜ。(材料:小麦粉 糖類 卵 マーガリン チョコレート ショートニング イースト ココア 乳製品 食塩 食用植物油脂 乳化剤 香料 V.C) 画像→
◆ブックオフ朝霞台店で、三家本礼『ゾンビ屋れい子(1)』(古本屋で揃えるより新刊で買ったほうが早いかなぁ。買って損はない作品だし)、はっとりみつる『イヌっネコっジャンプ!(5)』(やっと揃った。新らし目の非メジャーマンガって、ブックオフにはあまりないのだ)、清原なつの『花図鑑 全巻』(もちろんすでに持っているが、全巻初版で一冊百円だったので購入。そしてEasyseekで二千円で出品というアコギなことを。売れるかな?)、大野安之『ゆめのかよいじ』(全篇CGでリニューアル。ちょっといびつに)、根本敬『黒寿司』(これも持っているが、百円だったのでなんとなく……)、雁須磨子『御破算で願いましては』、竹沢タカ子『潮騒の子どもさ』、たかしたたかし/大地丙太郎『まかせてイルか!(1)』、華倫変『高速回線は光うさぎの夢を見るか?』。マンガは以上で、あとは、安藤昇『自伝安藤昇』(もう一部の安藤マニアにはおなじみの安藤サーガの語り下ろし)、澤野雅樹『不毛論』(ヘミングウェイとブコウスキー、ルソーとレヴィ=ストロース、バタイユと唐十郎、宮崎駿と庵野秀明、ゴダールと吉田戦車、という魅惑的な目次だけでクラクラ。ゴダールと吉田戦車を並べるなんて澤野が世界初だろう)、ロバート・エヴァンズ『くたばれ!ハリウッド』、町田康・いしいしんじ『人生を救え!』、仁川高丸『F式・夏』、松村久『六時閉店』、粉川哲夫『都市の記憶』、ヴァージニア・ハミルトン『マイ ゴースト アンクル』、雨宮処凛『自殺のコスト』、是枝裕和『しかし…… ある福祉高級官僚の死への奇跡』(水俣病訴訟の国側の責任者が自殺していたなんて、知らなかったよ)。
◆『トラマガ』vol.2では、「ガンバ」がマンガで復活。アニメ版とほとんど同じキャラデザインが懐かしい。ずいぶんゆったりとしたペースで話がすすむようだが、果たして終わるまで『トラマガ』が持つのだろうか? 無理だろうなぁ。5号ぐらいで休刊な予感。「ゲームセンターあらしA」はなぜかいまだに平安京エイリアンで勝負していて笑った。そして、こいずみまりの読みきりが切なかった。こいずみまりの中でイチバン好きだ。
◆近くの古本市場で、山下清『裸の大将放浪記(1)(2)(3)』、グレイス・ペイリー『最後の瞬間のすごく大きな変化』、ワリス・ディリー『砂漠の女ディリー』、大庭健『自分であるとはどんなことか〜完・自己組織システムの倫理学』、田中小実昌『世界酔いどれ紀行 ふらふら』。『裸の大将放浪記(1)(2)(3)』は一冊95円。買っといてなんだが、95円はないだろうと思う。安すぎる。山下清、田中小実昌と二大ふらふら人の本を今日は買った。
◆田中さん、ノーベル賞受賞で、一気に役員待遇に。これで日本企業の人事・評価システムの無能さがはっきりと露呈されたわけですね。
◆11日は新宿リキッドでソウルフラワー・ユニオン。ライブ後のビールがたまらん。そしてリキッドの階段はつらい。コマ劇場前では、「ろくなもんじゃねぇー ぴぃぴぃぴぃ」と長渕を歌っている人が。「ぴぃぴぃ言ってるー、ぴぃぴぃ言ってるよー」と連れと爆笑。
◆ライブへいく前に、リブロのぱろうるで買った『車掌』20号の企画「ゲップでGO!」にも爆笑。Aがゲップをしたら西へ、Bがゲップをしたら北へと、ルールに従って、進行指揮権をゲップに全面委譲した行進。店で食事中、数人同時にげっぷが出て、「すごいげっぷだらけなことになり、混乱」し、とにかく「いそいでいきますよー」と、とにかく店から出ようと立ち上がった拍子に、停止担当のげっぷが出て「急ぎませんよー」となる場面が、おかしい。塔島ひろみの文体はスゴイ。文体って言葉は塔島ひろみのためにある。
◆アランジアロンゾ目当てにわざわざ銀座阪急まで。ジャージーぬいぐるみキットとファイル入れを買う。アランジにはこれまでさんざん散財させられているなぁ。憎憎しい。愛知万博用の新キャラ、イラストだとかわいく見えるが、ぬいぐるみをみたら、かなーり凶悪な目つきで怖かった。なにか裏があるな、緑のでかいほう。
◆たしか今月一日、台風まっさかりの中、シベリア少女鉄道の「デジャ・ヴュ」を観に王子小劇場へいった。平日昼間でしかも台風直撃してるのに桟敷まで満席。内容は、前半は普通に展開されてちょっと退屈だが、後半が前半のパロディになっていて、抱腹絶倒。パロディにするべき万人が知っている原典なんてもうないから、ひとつの作品内で原典とパロディをやってしまおうという、目からうろこの試み。前衛だけどおもしろいメタ演劇。この路線を続けていくのは大変だろうが、ガンバってほしい。ほんとに。
◆「ドラえもん」の村上隆とのコラボレーション新オープニングに対して、まったく分かってない批判が読売新聞の読者投稿欄に。「……歌詞も映像もいきなり変わっていたのです。親しみやすかった前の曲の復活を」(東京都・中学生・當麻あい子13、同様2通)。あれが分からないなんて、それでもアンタ若者か!! 「ドラえもん」であんなに爆笑したのは初めてだよ。
◆志木駅近くの古本屋で、桜井滋人『風狂の人 金子光晴』、パヴェーゼ『月と篝り火』を。パヴェーゼはソンタグの『反解釈』の影響。
◆ブックオフ坂戸店にて、『アリエス』、和田ラジヲ『和田ラジヲのここにいます(6)』、小林裕美子『も〜ちゃん』、東陽片岡『段ボール低国の天使たち』、政岡としや『千代の介が来た!!(2)』、近藤ようこ『花散る里』『水鏡綺譚(下)』、石原まこちん『The 3名様(2)』、桜玉吉『防衛漫玉日記(2)』。マンガ以外は、高橋鐵『あぶ・らぶ』、岡本綺堂『半七捕物帳(1)』、賀川豊彦『死線を越えて』、泡坂妻夫『奇術探偵曾我佳城全集』、高瀬彼方『カラミティナイト』を。
→運転免許の取得、年金納付を条件に
→NUMBER GIRL 一般販売なしのライヴ・アルバムをリリース
→原宿でコスプレしている女の子100人に聞きました!「あなたの人生を変えたこの一冊」
→『ごめん』公式サイト
→最響CINEMA FESTA
→ドラえもんワールド この壁紙イカス
→『新品CD大ディスカウントフェア』
→植田正治写真美術館
→できるかな?
→まったくの個人で16ミリ映画は作れるのだろうか
→青弓社、二万円の新刊 欲しいが高すぎ。
→土龍団が贈る『ソフトロック・ドライヴィン』特別編が遂にリリース これは買う。
→大熊ワタルの2002年海外ツアー大報告会25日(金)@中野planB
→たかみち画集
→粟岳高弘『プロキシマ1.3』10/30発売
→羽海野チカ先生インタビュー
◆2002年10月7日の今日はるりの『るり式』が届いた。森田童子「ぼくが君の思い出になってあげよう」、井上陽水「傘がない」、遠藤賢司「カレーライス」、はちみつぱい「君と旅行鞄」、甲斐バンド「バス通り」、RCサクセション「甲州街道はもう秋なのさ」、あがた森魚「冬のサナトリウム」をカヴァー。梅津和時、高野寛、あがた森魚らが参加。編曲は斉藤哲也とライオン・メリイ(ライオン・メリイは最近雑文集『ソガイカン』を出した)。ジャケット写真から予想できるいかにもな声だし、編曲も意表をつくようなものでもなく無難なものだが、こうやって若い歌い手へと過去の記憶が受け継がれ、蓄積されていくのをみるのは気持ちいい。アルバム最後の「冬のサナトリウム」、曲の前と終わりにあがた森魚の朗読があって、これのおかげで、アルバム全曲通して最後まで聞いても、結局はあがた森魚の印象しか残らないのはどうかと思うけど。あがたのアルバムかと錯覚してしまうほどだよ。
◆カヴァーといえば畠山美由紀もカヴァーアルバム『Fragile』を出した。もちろん買う。買いますとも。るりがコドモなら畠山美由紀はオトナである。堂々とした唄いっぷり。素晴らしい。なかでもユーミンのカヴァー「雨の街を」を繰り返し聴く。ユーミンを入れるなら中島みゆきも入れてほしかった、「鳥になって」とか。
◆ところでこれ、悪名高きコピーコントロールCD(CCCD)なんである。はっぴいえんどがCCCDで出るとか出ないとかで一部で騒がれてもいたが、企業としてはコピーを防ぐのは当然の行為だろう。CCCDに対して、「音質の悪さ」を錦の御旗に対抗するのは根本的に間違っている。音質を問題にするなら、劣化の全くないCCCDができたら万事解決ってことになってしまうじゃないか。もちろん神聖なはっぴいえんどを云々というのは論外。音盤は等しく平等である。焦点はコピーという行為であって、レコード会社はコピーをしてほしくない。それに対抗するなら、われわれはコピーをするのだと、貧乏人は盗むのだとはっきり言えばいい。
◆最近よく聴いているのが、ハイポジの『カバのオツム』。これもカヴァーアルバム。内容はoutdexの「カバのオツム」カバー曲完全解説が詳しい。こんなすごい「ムーンリバー」のカヴァーを聞いてしまったおかげで、ムーンリバーのメロディが頭から離れなくなってしまって、いま三線でムーンリバーを練習中。
◆こんないい天気だってのに、変態プログレバンド、サムラ・ママス・マンナのチケットを取り忘れていたことにふと気づく。もういいよ、おらヤケんなってポリーニのチケットとっちゃったもんね。値段は聞かないでくれ。モーツァルトとかベートーヴェンだけ弾けば、会場は大入り満杯で聴衆受けもいいと分かっていながら、にもかかわらず、あえて現代曲を選曲するポリーニも変態だよ。今回もやっぱり、現代曲演奏日のチケットはまだ余っているのだ。かと思えば、フジテレビのワイドショー「とくダネ!」で、クセナキスが特集でとりあげられていたのには驚いたが、やはりかなり勘違いしていた。この番組の司会をしている小倉智昭という薄っぺらな知ったかぶり男が大嫌いなので、あと一時間くらいかけて悪口を書き連ねることもできるのだが、バカバカしいからやめる(参照→小倉、ニューロティカに訴えられる・小倉、モーヲタを敵に回す、小倉、ナンシー関に恨みがましいことをほざく)。ところで、ときどき「とくダネ!」にコメンテーターで出演している室井佑月、いくら女の趣味が悪いとまわりに罵られようと、僕は好きです。
◆360'records homepageより、新譜の「苔」音響とその他を注文。
◆散髪のづらや◆こさきん亭店のかまやつひろしで爆笑。
◆最近買ったCDを書いておく。先週、埼玉の自宅から横浜へリトルカブで遊びにいった(環八をカブで走るのはキツイなぁ)。そのさい、横浜のディスクユニオンで何枚か。渋さ知らズ『無臭? シブサガクサイ』、SOH BAND『死ネバ馬鹿モ治ル』、河合拓始『PIANO PLATEAUX』。あと渋谷のレコファンで、登川誠仁『スピリチュアル ユニティ』、MOUTH PEACE『BIG PEACE』。近くのブックオフみずほ台店では、二階堂カズミ『にかたま』、bridge『EPLP』、福田進一『優しき玩具〜吉松隆ギター作品集』を。
◆渋さ知らズ『無臭? シブサガクサイ』は、1997年の和光大学学祭の渋さチビズとしてのライブ録音。初めて渋さに生で触れた思い出のライブ。もう5年くらい前になるのか、これを聴いていると、いろいろ思い出して懐かしい。
◆河合拓始『PIANO PLATEAUX』はピアノソロ即興演奏。セシル・テイラーを思わせるような激しい演奏で、かなり好み。
◆ブックオフに二階堂和美があるとは思わなかった、それも300円。元筋肉少女帯の内田雄一郎プロデュースの歌謡ロック。二階堂和美の変幻自在の歌唱が素晴らしい。曲もいい。小島麻由美が好きな人なんかにはタマランものがあるはず。この『にかたま』はすでに廃盤。新譜の『たね I』にもやられた。『たね I』はまだ売ってるので、ぜひ。
◆福田進一『優しき玩具〜吉松隆ギター作品集』。吉松隆は現代音楽のなかでもイチバン聴きやすい部類に入る。つまり現代音楽には珍しくはっきりと調性がある。この作品もそう。かといって坂本龍一ほど俗にはならず、ギターの音色も乾いているので、聴ける。
◆MOUTH PEACE『BIG PEACE』はozdiscオーナーの田口史人も一員の口琴トリオ。口琴なのに帯に「人力テクノ、フリージャズを乗り越えてファニーにパンクに独自の音を生み出すトリオ」とあって、口琴ってあのビヨヨーンって音がするやつだよな、口琴でテクノとかパンクっていったい……と買って聴いてみた。……うーん、やっぱ口琴だなぁ。「イナゴ捕り放題」って曲が2曲目にあって、確かに、ビヨヨーン=イナゴなんだが、それをいったら全曲イナゴ飛び交ってるよ。2曲目だけでなく全曲「イナゴ捕り放題」なような……。イナゴが飛び交いまくり。
◆なにか今日は音楽のことばかり書いているので、ついでにだらだら書いていくと、ブックオフ朝霞台で思いがけなく300円で買った、itoken『pins and needles.』は、クリンペライとか好きな人にオススメ。トイピアノとかトライアングルとか、メロディオン(一般的にはピアニカ、鍵盤ハーモニカと言うんだろうが、おらが幼稚園のときはメロディオンっていってたよ確か)とか、カスタネットとか、グロッケンとか音から察するに多分チープな楽器群を使って、楽しい音を出している。最近では大友良英の『ENSEMBLE CATHODE』にも参加している。その『ENSEMBLE CATHODE』、まだ通して聴いていないが、ちょっと聴いた限りでは、音の響きが懐かしの現代音楽っぽくてちょっと意外だった。大友良英は真摯に西洋音楽の歴史と向き合おうとしている感じがする。
◆加地等『僕はフォークシンガー』、「やりきれないから酒をのむ/一人寂しく酔っぱらう/生きてくことを考えた/路傍の一円玉のように/一年前のグラビアで/やけくそにマスターベーションさ」。せつねぇなぁ。
◆ふちがみとふなとカルテット『博学と無学』は渕上純子のボーカルに船戸博史のコントラバスに加えて、このアルバムでは大熊亘がクラリネット、千野秀一がピアノで参加。このボーカルには圧倒されるが、それにからむ千野秀一のピアノもまた絶品。
◆『TADADAH! TRIBUTE 至福刑事 vol.2』ではNUBER GIRLの「U-REI」をREI HARAKAMIがリミックス。幽霊の定番効果音を律儀に入れているのが嬉しい。うーらーめーしーやー。前にジャケ買いして、素晴らしく気に入っていた都市レコードも収録。やさぐれの魂に響きます。ダウナー。
◆渋さ知らズ『渋旗』は、バルカンのトラディショナル音楽風の、分かりやすく言えば映画『アンダーグラウンド』のサントラ風の「火男」を、気分の沈んだときに聴くとちょっと元気が出てくる。
◆サニーズ『ざくろの歌』はここでジャケを見て、ジャケ買い。
◆岸野雄一の始めたOut One Disc、発売された3枚のうち、宮崎貴士『少太陽』と大友良英・Sachiko M・杉本拓『孤高』の2枚を買った。『少太陽』は藤子不二雄の『まんが道』通読者ならすぐ分かるように、藤子不二雄が、デビュー前の学生時代に手作りして作った雑誌の名前。このタイトルだけでもグッとくる。真性のポップ中毒者の作った傑作アルバム。帯には「ポール・マッカートニーのメロディセンスと藤子不二雄のノスタルジーを併せ持つ」と。
◆『まんが道』といえば、宇波拓のレーベル、ヒバリミュージックで買った、宇波拓/江崎将史『MANGA-MICHI』はなぜタイトルが『まんが道』なのだろうか。裏ジャケットには「あの編集、絶対ぶっ殺す」とか書いてあって笑った。それでいて音は完全にアブストラクトな音響系。ときにユーモアを感じる音。
◆今年の寿町フリーコンサートのトリが見事だったハシケンの『感謝』は、ジョセフ・スペンスのカヴァー「ぴちゃぴちゃ」と奄美の島唄「ワイド節」は良いんだが、オリジナル曲はつまらないな。三線の弾き方がけっこう斬新。ハシケンって、映画『裸足のピクニック』の音楽やってたんだね。随分探してるんだが、いまだにあの映画のサントラが手に入らない。
◆あー、もう書くの疲れてきたのでざっといくと、上野茂都『蕎麦屋の隅で』はまず和風メロディの良さ。一度聴いたら忘れない。向島ゆり子のバイオリンも名演。
◆忘れちゃいけない、グラインド・オーケストラ久々のアルバム『没個星周』は今年のベスト3に入る名盤。必聴。
◆ラストは、タコシェで買ったミニコミ、『白黒2号』の付録でついてきた逆柱いみり作詞作曲のCD。見世物小屋の客寄せの声に「ストレンジャー・イン・パラダイス」の美しいメロディがピアノでかぶさるという、始まりからかなーり混沌とした世界に、ずるずるーと引き込まれていく。マンガだけでなく音楽もスゴイぞ、いみり。『白黒2号』には10頁もの逆柱いみりインタビューと、狂ってるのか真面目なのかよくわからないが泣かせるマンガ群が収録されている。限定30部。まだ売ってるかもしれん。どこかへ走れ。
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