◆原宿。女子高生に大人気のワッフル食う。洋服屋で、店員の目に疎外される。イースタン・ユース『口笛、夜更けに響く』、 cichlisuite『mechanically reclaimed by autechre』、 The Experimental Pop Band『discgrotesque』など購入。
◆ 東京芸術劇場で毬谷友子の一人芝居。久々に母親に会う。
◆『オルタカルチャージャパン』『電子雑音』、FRETWORK『SIT FAST』、TAGOMAGO『HEAVENLY MUSIC』、V.A『taste of SWEET LOVE masterpiece 1969-79』など購入。『オルタカルチャージャパン』、広末涼子の項目がないのはおかしい。ウェブ版だと「小谷真理云々」の項目がないのは何故か? あそこが一番おもろいのに。どうしたんだ山形浩生。がんばれ。
◆『QJ』を立ち読みしたら、「消えた漫画家」が内田善美だった。ネットで検索はしていないようだが。検索したらもっと完璧なリストになるはずだ。
◆綾波伝言版オフ会。アスカのほうが好きなのに。けっきょく町田ひらくだ。上野公園は好きだ。えるぱれで『エヴァチンプ』購入。バカ。
◆冷蔵庫を運ぶ。久々に団欒を味わう。ってこういう話はどうでもいいや、もう。
◆『海の駱駝』監・松岡邦彦。 もう何回見返したかわからん。葉月蛍最高。文句なし。完璧な映画。見ろ。★★★★★
◆『彗星まち』監・今岡信治。「ピンク」映画としては失敗作かもしれないが、これが偉大な映画であることは、あと数年したら再発見されるだろう。これが見逃されたまま埋もれるようだったら終わりだ。★★★★★
◆さて、帰ってお弁当の材料を買ってこよう。ふふふ。
◆Web Museum
◆『すみれの花咲く頃』松本剛。 こういう地味で良いマンガも、もっと評価されるべきだろう。 ★★★★★[講談社]
◆『鬼火』監・望月六郎。 二回目。★★★★★
◆『復讐 消えない傷痕』監・黒沢清。 二回目。★★★★★
◆試験監督のバイトして、みなとみらいへ『人体の不思議展』を見に行く。ガイコツプリクラ、股キーホルダーなど笑いどころが多々あったが、回りがカップルばかりで悲しかった。いくら本物の人体でも、それはそれでしかない。ベルメールのぐにゃぐにゃ人形や、ピカソやベーコンの絵のほうが「リアル」に感じる。重要なのは、真の事物がいかにあるかではなく、事物が真にいかにあるかだ、というようなことをブレヒトが言っていたような気もする。うろ覚え。
◆つかこうへい『菜の花郵便局』、佐藤史生『死せる王女のためのパヴァーヌ』、桜沢えりか『毎日が秋の空』、川原由美子『センチメンタル』、篠有紀子『アルト声の少女(1)(2)』、アリス・ウォーカー『紫のふるえ』、永井荷風『ふらんす物語』など全て百円均一で購入。
◆『鬼火』監・望月六郎。 最高。★★★★★
◆『復讐 消えない傷痕』監・黒沢清。 これも最高。福永法源じゃないけど。★★★★★
◆永野のり子『みすてないでデイジー』。 なにも聞かんでくれ。★★★★★★[アスキー]
◆ 鶴田謙二『Spirit of Wonder』。 ★★★★[講談社]
◆ 鶴田謙二『SF名物』。 ★★★★[講談社]
◆藤子不二雄『征地球論』。 自分のメタ物語好きは、藤子不二雄が原因だったってのが分った。 ★★★★★[中央公論社]
◆ゼミ後の飲み。「お前らが師事したなんて口が裂けても言えないようなことをいつかやってやる」と叫ばれる。たのもしい社会学者だ。
◆TomePage。 HOME PAGE of MATUI Takasi。
◆ねこじる『ねこじるうどん』。 山野一とねこじるが夫婦としてまともに社会生活を送れているのは七不思議の一つであろう。★★★★★
◆石田拓実『ベイベェベイベェ』。 やけにリアルなんだ。★★★★
◆ラジオ体操について調べるためNHKに電話。
◆古本屋で諸星大二郎『孔子暗黒伝』、新刊書店で石田拓実『ベイベェベイベェ』など買う。
◆自転車で走っていたら、後ろからきた車に「ひき殺すぞ、このヤロー」と怒鳴られる。くそ!!ひき殺してみやがれ。
◆とりあえず、アテネの黒木和雄か。亀有のサトウトシキは全部ビデオで見られるのばっかだからパス。
◆先週のゼミで読んだ見田宗介の永山則夫についての論文がおもしろかったので、つい『文藝』を買ってしまう。小島麻由美の表紙は毎回素晴らしい。
◆ドラや菌!!。あの日見あげた空に
◆『母娘監禁・牝』監・斉藤水丸。 風船が青空に飛んで、少女がビルから落ちる。その対比が分りやすく、少女の自殺に納得できる。それにしても前川麻子かわいい。広末涼子と同じ位かわいいぞ。二人とも主演映画が傑作だというのも素晴らしい。 ★★★★★
◆『ラヴァーズ・ラヴァー』監・福井ショウジン。前川麻子の本を読み返しながら見ていたせいだろうが、わけわからん。★★★
◆二時頃起きて、亀有名画座へ。客がたくさんいて驚いた。普通の映画館よりいたんじゃないか? しかも女の子までいるぞ。さすが近頃メジャーになりつつある瀬々敬久特集だ。しかしピンクの監督がメジャーになるとなぜつまらないものしか撮れなくなるのか?
◆『わたくしの汽車は北へ走っているはずなのにここではみなみへかけている』公開題「痴漢電車いけない妻たち」監・瀬々敬久。 二回目。前見た時は、ラストに何かテロップが出たような気がしたのだが、今回はなかった。そういえばユーロで観た『羽田へ行ってみろ そこには海賊になったガキどもが今やと出発を待っている』(公開題「課外授業・暴行」)もフィルムが切れているのか、冒頭の科白がなかった。きちんとした保存体制を整えないとヤバイよ。『わたくしの・・・』全体的にフィルム状態が良くなかった。多分50、いや100年後にも上映されるであろう傑作なのに。蓮見重彦もソ連まで出かけていって、古い日本映画発掘するのはいいが、それならばもっと現在のフィルム管理をなんとかするべきなんじゃないのか。特にピンク映画なんてすぐジャンクされちゃうらしいし。 ★★★★★
◆『ココナッツ・クラッシュ』公開題「痴漢電車りえのふんどし」監・瀬々敬久。 後半、フィルムが紛失しているのか、展開がめちゃくちゃ。基本的には「課外授業・暴行」のコメディ版、というか全く同じというようなシーンもある。★★★★
◆『こっくり』監・瀬々敬久。 ぜんぜん怖くないんだけど。ラスト死んでしまう必然性がようわからん。僕らはしぶとく生き残っていかなければならない、と最近は思う。★★★
◆昨夜は鍋を囲んだのは楽しかったが、日本酒を飲みすぎて吐いた。吐く物なにもなくなって最後には胃液まで吐いた。ああいうときって、苦しくて、もう死んでもいいやって気持ちになるね。初めて女の子の首を絞めた。絞め返されたけど。
◆『ぴあ』がリニューアルしたのはいいが、ピンク映画のページがなくなったのはどういうわけじゃい!! 日本映画年間製作本数の三分の一はピンク映画なんだぞ!!
◆高木功・滝田洋次郎コンビの傑作『痴漢保健室(ビデオタイトル「身体検査は魅すてりい」)』を早送りで見る。そういえば『シャ乱Qの演歌の花道』、はやくビデオ化されないかな。やっぱ滝田洋次郎はコメディを撮らなきゃね。
◆『ターチ・トリップ』監・大木裕之。 ようわからんが気にいってしまった。ただ単に風景を撮ってるだけじゃないかと言われれば、その通りなのだが、しかし、大木裕之のカメラを通過した風景はまるで銀河のようだ。★★★★★
◆『秘密の花園』監・クレジットなし。 矢口史靖のほうじゃなくて、上原あやか主演のAV。『ギルガメ』のランジェリー歌謡祭で歌っている姿がかわいかったので、久しぶりにAVを借りたのだが、これがヒット。ちゃんと映画になっている。
幼なじみ同士の女子校生と男子校生。その二人に、男子校生の先輩であるヤクザ(殺人を犯して逮捕寸前)が加わって、なかなか良い物語になっている。インスタントカメラを効果的に使っているのもなかなかやるな。★★★★
◆『アリス』監・ヤン・シュワンクマイエル。最近、新作『悦楽共犯者』がユーロスペースで公開された。残念ながら見に行けなかった(というより行かなかった。近頃は劇場へ足を運ぶのが面倒くさい。渋谷や新宿の人込みは嫌いだ)。
『不思議の国のアリス』を題材にブラックユーモア風味つけ。ひどく手間暇かかっているんだろうなぁ。★★★★
◆前川麻子『センチメンタル・アマレット・ポジティブ』。 『母娘監禁・牝』という大傑作に主演の前川麻子率いる劇団「品行方正児童会」上演演劇の脚本。女子中学生少女たち三人がなんやかんやの末に自殺する。良いですな。★★★★[JICC]
◆鶴見済『無気力製造工場』。途中で飽きる。「あるアンケートによると親が子供に言う言葉で一番多いのは「早く」である」という記述が一番おもしろかった。
スピード、スピード、スピードが重要だ。次はどこへ行く。予定は? 予定を立てろ!!そうすれば生きのびることはできる。★★★[太田出版]
◆漫画部隊「OHP」なるページ、町田ひらくを紹介している。素晴らしい。今まで、このページを知らなかったとは、不覚なり。今、町田ひらくに宛ててファンレターを書いている。ファンレター書くのなんて初めてだ。
◆ポール・ギャリコ『愛のサーカス』。 置き去りにされるサーカス。飢える動物と人間。ギャリコはほとんど読んでいるが、この長編と「七つの人形の恋物語」が一番良いと思う。★★★★★[早川書房]
◆金子光晴『詩人』。 めちゃくちゃおもしろい。これだけ破天荒に生きていながら「思うように生きられなかった」というのだから、オイラなんかまいっちゃうね。自分のオリジナルがないというような悩みも共感できる。表現者は必読。★★★★★
◆本屋で 鶴田謙二『水素』の表紙を目にして、無性に欲しくなる。でも4500円。
◆鬼頭莫宏『ヴァンデミエールの翼(1)』。「『空漠たる罪悪感』。自分でもはっきりとつかめないその不安につき動かされて、その罪悪感を「何ものか」に研ぎ出そうとしています。いつかそれを認識できると期待して」。 以上、扉の著者の言葉より。空漠というのは、人間にも天使にも機械にも成り切れない曖昧なヴァンデミエールの存在を指しているのだろうか。人間にとって人形が動くというのはある種の罪悪感を突き付けられることになる。それは自分が人間であるということに由来する。人間は罪を犯さずに生きていくことはできない。動くということは何かを殺すということだ。だから動かない人形は聖なるものなのだろう。「颶風」「タワージャンパー」「逆豎」などの言葉使いが独特の雰囲気を演出している。★★★★★[講談社]
◆根本敬『亀の頭のスープ』。 ゼミ後の飲みで根本話で盛り上がったので、家に帰って再読。傑作。infoseekで検索したら、自分のページが二番目に出た。嬉しかったりする。★★★★★
◆『コミックGON』立ち読み。小学生の頃繰り返し読んだ『名探偵カゲマン』が復活し、しかも昔と同じ肌さわりなのが泣けた。江口寿司インタビューはちょっと売れ線を狙っていてダメ。おいらは『パイレーツ』とか『ひばりくん』とか読まなかったので、特に思い入れはない。どっちかというと『マカロニほうれん荘』派だな。あれも小学生の頃、繰り返し読んだ。
◆小林よしのり『東大一直線(1)』。 秋本治が「左手で書いているに違いない」と書いているとおり、この下手さはただごとではない。思えばとりみきだってデビュー当時は上手い絵とは言い難かった。昔は下手でもデビューできたわけだ。今では絶対ムリだろう。それだけ門が閉ざされている。編集者も完成されたものしか求めていないのかもしれない。
現在の小林よしのりはどうしようもないが、ある時期の彼のマンガはおもしろかった。★★★[集英社]
◆北野英明『カレルギー伯』。 伝記マンガ。伝記というのはどうしても美化されるわけで、ある種の胡散臭さを醸し出してしまう。作者は「エロ・グロ・ハレンチに対立するものとしてこれを描いた」とある。エロ・グロ・ハレンチを無視して人生を描けるとは思えないのだがね。それにいまや北野英明といえば、その手のマンガのベテランではないのかね? それにしても、なんで今時こんなの読んでるんだろうね。★★★[潮出版社]
◆『少女幻想怪錦絵』えのあきら。「この本は有識者なるおりこうさん達によると『有害コミック』なるジャンルの本である。大いに結構、なぜなら私は良俗的で美徳に満ち無害・無感動の物語など描いたつもりはないし、また、描きたくもないからである」。 その心意気、よし。ジャック・フィニィを思わせる「一夜の怪談」、二重人格ものの「アナザー・フェイス」、精霊譚である「夏の日の寓話」など、なかなか読ませる。しかしいちばん惹かれたのは裏表紙の大正風モダン少女のイラストである。これに惹かれて買ったのだ。えのあきらはストーリーテラーであるが、まず絵の魅力である。 ★★★★[ワニマガジン社]
9/1997||11/1997
ISHIHARA, Shingo
shingoo@lily.sannet.ne.jp