これはメールマガジンで連載中のバカバカしい小説です。






「そうやって……いつも……そういうけど、そもそも人間なんて、生きてる自体パクリみたいなもんだぜ」
 変態のあかり(仮名)が、ひとりつぶやいた。
 あかりは三波春夫フリークで、三波春夫逝去のニュースを聞いて、とても落胆した。
「オリンピックの顔と顔……顔と……か…お……」
 そっと歌ってみると、自然に性欲がわいてくる。
 昔からそうだ。
 あかりはオナニーをすませたその指で、お通夜にもぐりこんだ。
 春夫の死体のまわりには花が散りばめられ、春夫の鼻穴からは綿がすこしのぞいていた。
(第一回了)

第二回予告
「よみがえる春夫。あかりの変態っぷりに、めっさ磨きかかる!!! そして猫が……」




 何かに飢えた語呂つき青二才、天女を背に負い、山口組組長と大乱闘。とめてくれるなおっかさん、背中の天女が泣いている。
 春夫宅を出てきたあかり(仮名・ムチ好き)、ボインをくねらせ、止めに入る。
「やめな。あたしゃ、いま、気が立ってるんだ」
「おぅ、姉ちゃん、どうだった」
 青二才はあかりの弟だ。
「安らかな死顔さ」
 と答えるあかりの背後で、組長がわめく。「お前ら、なんなんなんなん何なんだ!!……おれ、れ、は、山口組組、組組、組長だぞ、ぞ、」
 樹の上の小鳥が、チチと鳴く。小鳥を狙う猫の目、ギラリ。
 猫はアニミズムの世界に生きている。
(第二回了)

第三回予告
「便所だ。何処だ何処だ、便所は何処だ」。男が吠える。
「まだこない。まだこない。とにかく何かがまだこない」女も吠える。




 あたしのオナニーは毎回、きっちり12分30秒で終わる。生田緑地の城でやっても12分30秒、電車でやっても12分30秒、キッチンでやっても12分30秒、エレベーターでやっても、海辺の更衣室でも、読書中でも、孤島でも、箱の中でも、台風でも、職員室でやっても、『新幹線大爆破』でやっても、『シベ超』でやっても、やってもやっても12分30秒。
 絞首刑。心臓が止まるまで12分30秒。どこかできいた。
 12分30秒で死刑囚は死んで、12分30秒であたしはイく。
(第三回了)

第四回予告
「そして、夜だ。バター犬の徘徊する夜だ。」