演奏曲は順に、
「ゴーラン」
「とどめをハデにくれ」
「サイナラ」
「ドロ船」
「生きのばし」
「ギャンブル」
「グライダー」
以下、ライブ収録後のトーク。([ ]はよく聞き取れなかったところ。)
▼「ファクトリーライブ、ザ・ピーズのみなさんです。ザ・ピーズです、ピーズです」
ハル「ピー」
▼「おつかれさまー」
ハル「疲れてないですよ」
▼「ホント? あれぐらいじゃ疲れないですか。テレビですよテレビ」
ハル「もうだめ」
▼「どこがダメなんですか」
ハル「ベロンベロンなっちゃった」
▼「じゃあとりあえず乾杯ということで」
ハル「あーおもしろかった」
▼「え、良かったですか、やっぱ」
ハル「ええ、おもしろいです」
▼「楽しそうにみえたんですけどね」
ハル「顔、テレビに映ってしまった」
▼「いま、もう思いっきり映ってますよ」
ハル「マジっすか。アチャー。まずいなー」
▼「実際どうでした。ファクトリーやってみて、雰囲気のほうは」
ハル「なんか、お客さんエライ」
▼「いや、ピーズのみなさんもエライ」
ハル「なんか、ドラムが途中で壊れてね、ああいうのも滅多にないから、楽しかった」
▼「ハプニングあってのライブですもんね」
ハル「うん」
▼「再開のきっかけなんかもきかせてもらっていいですかね」
ハル「きっかけは?(アビさんに)」
アビ「また、ボクシングはじめようぜって、おれが言ったじゃねーか」
ハル「言ってないんだけどさ(笑)」
アビ「チャンピオン目指そうぜ」
ハル「もう、もうね、もう何やっても食ってけないから、バンドでも同じだし、まぁ、税金払えねーから、どうせ。まだわかんねー。払うよ、払う」
アビ「顔われてんだからよ」
ハル「ヤバイ、顔われちった。『こないだテレビでみたよ、税金ぐらい払ったら』って言われちゃうじゃないっすかあ!! ありがたいよ!!」
アビ「あれだな、15年もやっても、言うことおんなじだな」
▼「15年ていろいろみてきてると思うんですけど、むかし活動はじめた頃と、いままた再開してみて、どういう所が違いますかね」
ハル「んー、わかんない。あんま変わんないんじゃないの。わかんないよ。なにやってもどうせ景気は悪いと思うから、べつに。あー、いやでもね、なんかね、昔よりね、お客さんがなんか優しいような気する」
▼「それは慣れてきたってことなんですかね」
アビ「いたわりがでてきたんじゃねーか」
ハル「年寄りだから同情されてんだ。そうだな、そーいうことか」
▼「若い子に触発されたりすることってあります?」
ハル「触発ってなに? チンチン立ったりするやつ? 」
アビ「そればっっかだよ」(注・ライブでもハルが「ちんちん」を連発していたのだ)
▼「そうそう」
ハル「そういう触発はビンビン」
▼「ビンビンで?」
ハル「はい」
▼「んー」
ハル「ウソですよー」
▼「ウソなんですか?」
ハル「若い子に触発っていうか、だって、べつに、バンドの人ってことっすか」
▼「オーディエンスも若いと思うし」
ハル「気にしてもしょうがないんだよ、もう。もう、このまま、この有り様だから、気にしたところで、自分ら、若い人にあわせてどうのこーのできるわけでもなく、はい、すいません」
▼「自分の姿勢ですよね」
ハル「うん、姿勢、うん、直したいけど、しょうがない、もう、もうこれしかない、このままで、しょうがないっす。オシャレでいいっすよねぇ」
▼「ありがとうございます。でも実際期待されてるっていうのは感じます? 今日のライブでも、お客さん、終わった後、『もっとー』って言ってくれるじゃないですか」
ハル「帰れって言われたら、悲しいっすけどね。いまは久しぶりに、去年からライブやり始めたから、いまはみんな歓迎してくれてる。再来年あたりはもうどうなってっか分かんないっすけど、まあ、いまはいいよ、楽しー。(ゴホゴホむせる)。ありがたいっす。幸せ、幸せ、いま幸せっす」
▼「これから新録も出て、楽しみじゃないですか」
ハル「うん、うん、そう。ずっとやるから、どうせ。うん。楽しかろうが、楽しくなかろうが。うん、もう、いいんだ、どうせたいして食えないからさ。何やっても、食えないのは一緒だから、べつに、もう、いい、どうせやるから大丈夫っす」
▼「みんな期待感じてもいいですよね」
ハル「うん、そう、そうね、そうだな、がんばろ。(ウッ)」
▼「大丈夫ですか」
ハル「ダメっすよ。変わりにしゃべってよ。しゃっくり出そうですよ」
▼「新録がいまのピーズのなかで、どう違うというか、何を新録の中に期待しているんですか」
ハル「何を期待しているのですか? 」
アビ「こっちが期待するのか?」
▼「どっちがどう期待するのか」
ハル「まぁ、べつに、この3人で、音とっただけだから、うん、期待もなにも、もう大丈夫、オッケーなんす」
▼「今日はたくさんのバンドにライブやってもらってるんですけど」
ハル「そうなんすよ、前のバンド、
スクービードゥさ、去年さ、下北でも彼らのあとにオレたちやって、もうメチャクチャうまいじゃないすかー。もう、やりずらくてしょうがないんすけど、もうあきらめてますね、もう」
▼「ライブ前に、『またかよー』って言ってましたもんね」
ハル「もう開き直るしかない」
アビ「そうだな。おれも、スーツ今日やめたんだよ。スクービードゥのあとだからよ」
ハル「きたないもん」
アビ「[??]」
▼「ライブハウスってどんな場ですか?」
ハル「うん、うん。……体育。肉体、肉体。こんなに汗かくことないっすよ」
▼「ライブ以外では?」
ハル「うん。夏とかは汗かくけど。(全員笑い)。冬は……」
[?]「馬かよ」
ハル「馬の話じゃない」
▼「いま、15年経ってるピーズのバンドとしての野望って何でしょうかね」
ハル「野望は、健康。健康であればいい感じですね」
▼「野望は健康維持?」
ハル「健康維持。うん、それがもう野望になるくらいの歳になってきましたよ。うん、ちょっと油断すると、もう、立ち上がれないっすからね、朝とかね」
▼「えー!?」
ハル「もう、血圧がもうどんどん下がっちゃっててね、もう、死なないようにするってゆーのも野望ですね」
▼「じゃあ死なずにまたかっこいい活動期待してるんで」
ハル「ホントっすかぁー」
▼「ガンバってもらいたいと思いますよ」
ハル「わかりました」
▼「またファクトリーにも来てもらいたいと思います」
ハル「また品がまた揃ったら来ますよ。ネタしこみますわ、じゃあ」
▼「じゃあぜひ」
ハル「ホントに来ちゃいますよ」
▼「来て下さいよ」
アビ「いまね、ハル、二重まぶただから、一発(カメラに)とっとけば」
ハル「目の調子[悪くさい]、なんか。いいとこないんだから(笑) いいや、しょうがねーや」
▼「歌詞書くときってどんなときですか」
ハル「憶えてないっすよ、酔っ払ってて。憶えてない!! いつのまにか日記帳に書いてあったりとかして……」
▼「朝起きてびっくりするんだ」
ハル「そう。それをひろってくる[む]感じですね、はい」
▼「わかりました。今日はファクトリーライブどうもありがとうございました」
ハル「失礼しました。おじゃましましたー」
アビ「おつかれさまです」
▼「また来てくださいほんとに」
ハル「ありがとうございます、楽しかったです」
収録終了後
ハル「終わった? 終わってすぐよくしゃべれるなみんな」
フジテレビ『ファクトリー』2003年1月18日収録